マツダ・ロードスター「RF」乗ってきました。
ロードスターには屋根が2種類あって、手動・幌(ソフトトップ)と、電動・硬い素材(アルミや樹脂=ハードトップ)です。このRFは後者。先代にも両方あったんですが、今回は、
・屋根が半分残る
・エンジンも違う(当然走りも違う)
てなあたりが注目点。

で、結論から言いますと、
「あ、これぜんぜん違うクルマだ」
いわば「ネネさんかリンコか」という問題であり、「ネネさんの髪型はショートかロングか」というような話ではない。
つまり悩みようもない。

まず大きな差のひとつめ、デザインですが、これはもう文句なし。
現車は写真よりさらにいいです。ぜひ現車をご覧あれ。
この、長くて広いノーズの後端にちいさなキャビンがあって、後輪のすぐ前にドライヴァーが乗る感じ、ここ、これが贅沢なんですよ。FR(フロントエンジン・リアドライブ)で2座のスポーツ・カーにしか許されないシルエット、プロポーションなんです。S30フェアレディZ、ヨタハチ、C3コーヴェット・スティングレー、カプチーノ、そして我らが2000GT、いやもうセヴンを持ち出してもいいかもしんない。とにかくこここれだけで私らみたいなクルマ・バカズはノックアウト。
特に斜め後ろから見て。
このグラマラスなおちり。

僕は違いますが男子には一定割合で「おちりフェチ」がいらっしゃってですね、いいおちりを見かけると街中でもところかまわず
「Hey Siri!」
言うたはるでしょう。あの気持ちちょっとわかる。

座って走り始めても、確かに開放感そのものは少し減っていますが、逆に微妙に包まれている感じが居心地いい。フルオープンだとどうしても、人の目線が気になってちょっと緊張したりしますが、それがほとんど無い。こっちを好む人も多そうです。
また、天下のロードスターであってもよほどのオープン好きでない限り、閉めてる時間の方が長いはず。その場合の快適性は文句なくこっちが上。数値上のヘッドクリアランスはRFの方が15mmほど小さいはずですが、安心感がある。

ということでデザインでいうとこっちの方が好み。

しかし走り出すと印象がガラッと変わる。
幌の軽快によく回る1500に対して、この2000は回して盛り上げるタイプ。しかもファイナルがハイギアードなので、
「ご・ぉぉぉおおおおおおん……」
と加速する。1500はその一拍無しで
「ぎゃーーん……」
という感じ。脚もそれに対応して硬め、タイアも大きく、ボディも強化、幌車よりはっきりとハード&ワイルドです。
推し色・マシーングレーや、(試乗車VSだったので)茶とエンジの中間のようなステキ色の革シート、そして電気で開閉する屋根。イメージとしては「大人のGT」と思ってしまうかもしれませんがなんの、幌車よりぐっと体育会系寄り。

個人的には幌の軽快感の方が好きかなあ。
正直僕には手に余る気がしました。
いやもちろん1500でも使いこなせないんですけど。
イメージ的には1500が隼なら2000は飛燕。
いやもちろんどっちも乗ったこと無いですけど。
ていうか、北米は全部2000だそうですが、この1500知らないアメリカのミアータ・ファンは若干かわいそうやな、とすら思った。初代NAの「あのかんじ」にどちらが近いかといえば、間違いなく幌車の方です。

世のクルマ好きはロードスターのwebやカタログを眺めながら、
「どっちにしようかな」
とお悩みの真っ最中かと思いますが、乗ると(幸か不幸か)悩みはなくなります。
えっ。
『リンコの性格のネネさんが欲しい』?
そんなめんどくさいのは……いや、むしろありか?
確かに幌2000もRF1500もありえない話ではないと思いますが、まあそん時はそん時だ。また試乗して考えりゃいい。
ロードスターはグレードやミッションによってセッティングがぜんぜん違うので(同じ幌SスペでもMTとATで脚違うよ!)、もし本気で買う予定あるなら「それ」を持ってきてもらって試乗してください。

個人的には、RFのデザインに後ろ髪引かれつつ、やっぱり幌かな。
RFはエンジンも、それによって得られたスピードも、脚もタイアも、複雑な屋根機構も、そしてなによりお値段も、小生にはいささかtoo muchです。

(ちなみに幌車はこんな感じ)

(すべて本を舐め回すように観てガマンする の巻)