吼える! ながたさん!
おもいつくままに、随想随筆。
8/5 リカヴィネ |
「♪ちいさーいこーろーはー つよいーんだけどー」 ――パッチはいろいろ当たるけど、今日も私はケアルです―― 黒魔道士のみんな、どうしてるかな、と久しぶりに掲示板を見てみたら、 「ほうきに乗りたい」 と夢を語り合ってました。 そのままブラウザを閉じました。 ナウシカがDVDになると聞きファーストガンダムはまだかとイライラが最高潮の夏、 皆様いかがお過ごしですか。 僕はもうダメです。 リカヴィネという小さなリカちゃんのフィギュアが セブンイレブンで買えるとか。 またこんな大きなお友達を狙い撃ちするようなイヤラシイ真似を、 今時こんなあざとい商法に引っかかるお兄ちゃんなんか居ませんよ、 ねえ。 欲しい。 しかし近所にセブンイレブンは無い。 と、友人の極めて優秀なエンジニア(無論同い年)からTELがある。 「リカヴィネが」 「買ったよ」 「いくつぐらい?」 「2セット揃った」 「箱か!」 「もうあのお店にゆけない」と乙女のようなことを言うので叱った。 君は乙女ではない。 漢だ。 しかし圧縮小画像でも判る佇まいの良さ、 優しさ美しさ神々しさ、 それはもはや現代の観音様である。 違う時代に生まれれば、この観音様の造物主達は 「仏師様」とでも呼ばれていただろうか。 そういえば彼らは「原型師」。 なるほど師である。 ちなみに「絵師」「塗り師」とは言われるがもちろんのように 「文師」とは言われない。 言われるならば「文士」である。 我々はサムライなのだ。 たいてい仕事せずプラプラしてるあたりそのままであろう。 もひとつちなみに「音屋」という。 職人気質がよくにじみ出ている気がする。 『サーキットの狼』の太古から 「『走り屋』の『屋』って何?」 というのはクルマ好きを悩ませる無邪気な質問の一つだが、 この「職人気質」、走りの技能をストイックに追い求める姿勢を そう現しているのだろうか。 最後に幸か不幸か「プログラマ」は「プログラマ」である。 「組み師」あるいは「ソース屋」などと呼ばれることはない。 彼らは南蛮渡来の妖しげな黒魔術を使う連中であり、 理解できないものに、名前は付けられない。 |
8/3 ほぼ日 |
最近、「ほぼ日刊イトイ新聞」をよく見ます。 ここにはいろんなコンテンツがあるのですが、個人的に最も面白いのが、ホスト役Darling糸井と著名人達との会話。藤田元司(元巨人監督)、保坂和志(芥川賞作家)、谷川俊太郎(偉大なる詩人)、吉本隆明(偉大なる思想家)……思わず膝を打つような含蓄溢れる話が一杯。 普通の対談記事との違いは、テーマと全然違う近況話が多く載るところで、それによってその方の人となりが非常に近しく感じられます。 真面目で固い話の中にそういう柔らかさを持ってくる、と、それすらも構えて語られることが多いもの。ところがここのは、受け答えが非常にナチュラルで気持ちいい。 話し手にリラックスして話させる、それは実は非常に難しいことです。話の中身もですが、こうしたいい話を引っ張り出す糸井さんの力にも驚かされます。引き出しの多さとセンスの良さが、あの世代独特の肩の力の抜けっぷりをイイ方へ持って行ってる、非常に希有な例とお見受けします。 でまあそれはいいとして。 読者投稿型コンテンツ、も多いのですが、こういうタイプって例え主題がなんであろうといつの間にか興味を失ったりしませんか。 飽きる、というのとはちょっと違うと思うのですが、醒める、というのかな。 「VOW」とかでも最初はケタケタ笑って見てたんですが、いつの間にか「もういいや」って気分になりますよね。 ひょっとするとこういうタイプ、巧まざるタイプの「笑い」とか「興味」っていうのは、長続きしないのかも知れません。 ちょうど料理で言うといい素材そのままガンガン並べるようなもので、美味いのは美味いけど、続くと飽きる。いかに新鮮でいかに良質で、しかも素材が毎日変わったとしても、毎晩ぶつ切りの刺身が続くと、おそらくは嫌になる。 昔気質の芸人さんが「笑われるな、笑わせろ」と言っていたのは、実はそういうことなのかも知れません。巧まざる笑い、では、いつか飽きられる。それに頼らず精進せよ、と。 ラジオの深夜放送とか、それをベースにいじり倒して組み立てて行く場合、あるいは往年の「OUT」のように職人達がネタを競い合うスタイルになると、また話は別なのでしょうけど。 ここのWebの弱点はもうお分かりの通り、当たりコンテンツと外れコンテンツの振幅がやったら大きいことです。ですがこうした、「振幅の大きさ」を持ちうるのもまたWebならでは。 例えば藤田監督との対談を本にまとめるなら、「石に凝ってた」なんて部分は削って、もっと戦略論とか人間論とかリーダー像とか、そういう話に焦点を当てるでしょうし、また当てざるを得ないでしょう。その方が売れるから。 と、考えるとそういう弱点自体が強みも引き出してるわけで、やっぱり長所と短所は紙一重、ですね。 ということで、こちらのWeb見られる方でお忙しい方は「とにかくDarling糸井がらみ」でウォッチすればおおよそ間違いないと思います。(もちろんそれ以外が駄目、ってわけじゃないですけど) あ、あと見習いたいなー、とひっさしぶりに思ったのが、いろんな企画をポンポン打ってくるところ。もちろんそのほとんどは、糸井さんならでは、彼にしかできないことなのですが、レベルやサイズや幅は別にして、Webを媒介に、そこから飛び出して現実に身体を動かす、それはとてもいいことです。 自分の身体で、見たり聞いたり体験したり。 昔はそういう企画物ぷろでゅーす大好きだったんですけど、いつの間にかめんどくさくなってひとまかせ(笑)になってしまいました。ここ見てると、「あ、こんなんやってみたい」と思うことしばしばです。実に久しぶりに。 とりあえず視野が活動範囲が狭くなってたのは思い知ったかな。 ま、ここも「PowerNetwork!!」っていうぐらいですから、そういう楽しい企画とかちょっとずつやってみたいかな、とか思ったり思わなかったりするナツ本番です。 このものぐさ男にそんな気持ちを思い出させる、いろいろと元気の出るWebです。 とりあえずご紹介まで。 |
「吼える!ながたさん」インデックス |
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