吼える! ながたさん!

おもいつくままに、随想随筆。

10/31 iTunes

iTunes!(挨拶)

もうね、インターフェイスの教科書に載せたいぐらいです。
最終的に同じことさせるのに、いいインターフェイスと悪いインターフェイスでは
どれほど使い勝手に差が出るか。
できることは同じでもインターフェイスが違うだけでどれほど商品力が違うか。
目からヒヨコです。

iTunesを触ってると、AppleがMac+iPodでやらせたいことが良くわかります。
そして、かなり合理的。
ノーヘルプでポチポチ弄ってるウチになんとなくわかってくる、
これ一番大事。
統合mp3プレーヤーとしてもかなり使いやすい部類に入るのではないでしょうか。
こんなもの無償でバラまかれちゃmp3プレーヤー屋は一体
どうすればいいんだ、というところです。

自前データベースを持つ方式なので、
それが嫌いな方には勧められないのですが、
出来映えはかなりいいです。
少なくともWindows版iPodユーザーは、是非。

---

明日はHERO人さんの結婚式。
スピーチ上手くできるかしら。
ちょっと忙しい週末になりそうなので、またも更新止まります〜。
ごめんなさい。


10/30 10万ヒット

どうもありがとうございました。
大台ですので、やはり感慨あります。

当「PowerNetwork!!」はご覧の通りのテキストサイト、
人目を惹くコンテンツや実用になる内容物は何も無いし、
テキスト自体も軽い気持ちで毎日覗いてネタに使えるような、
そんなタイプではありません。
テーマでも決まっていればお好きな方の巡回コースになるかもしれませんが、
それも無し。
とどのつまりはまるっきりアクセスして貰いようもないサイトなのですが、
でも、とうとう10万。

逆に、こんな何もないサイトが10万ものアクセスをいただいたこと自体、
皆様お一人お一人のわざわざのお越しが積み重なり積もり積もった結果です。
そのことに驚きつつ、また、感謝の念が自然と湧いてきます。

オープンは早いのですが、本格的に動き出したのは99年初頭、
「ほえなが」を(ほぼ)毎日書きだしてからです。
この間、嬉しいことも悲しいこともいろいろありました。
たった5年弱ですが、こうしてサイト上で振り返ってみれば、
書き始めた頃が高校生の頃よりも昔に思えてしまいます(笑)
不思議なものです。

これからも、あまりスタンスは変わらないと思います。
日常に浮かびゆくよしなしごとをそこはかとなく描きつくる、
無理のない無駄話、
そんなサイトだと思います。
本人のパワー不足にてコンテンツがマンネリ化してますが(笑)
まま、そこはそれ、やる気はないわけではないので、
またいつか、新しいこともしでかしちゃうかもしれません。
これからも今まで同様、
暖かい目でたまに覗いて頂ければ、とても幸いです。
マウスを運んでくださる皆様のお気持ちを忘れないよう、
内容はアホでも心構えは真摯に参ります。

どうもありがとうございました。
これからもよろしく。


10/29 若者と蔵童子

29はぴよさんとこの研究集会打ち上げ宴会におよばれ。
鉄心ゼミがぴよゼミに殴り込みを掛けるというイベントだそうです。

先々週もそんなこと言ってたような記憶ありますが、
若いってのはいい。
岐阜のT君I君とまた会えたのはいいとして、二人がお揃いの
「ハンドメイド・鉄心ゼミオフィシャルトレーナー」
で決めていたのには結構感動しました。
肝心の師匠が「あ、忘れた」と笑ってるとこまで含めて。

和、というのはつくってくものですね。

---

そのまま移動して「蔵童子」閉店まで、ショットバーで深夜まで。

久しぶりにまきをちゃんの歌聴いて元気になる。

まきを'sぷじょ太(205GTI)に初めて乗せてもらいました。
昔乗ってた309と同じ匂いがしました。
あれはどうも、個体の匂いではなくて
「古いプジョーの匂い」
だったようです。
埃っぽいような、なんていうか……
そう、パリの匂いです(笑)

左パッセンジャーシートでしたが205は309よりもさらによく頭が回りそうで、
気持ちよさそう。
車齢かなりだと思うのですが、猫足&良シート健在、
久しぶりに古き良き時代のフランス車を堪能しました。
エグっぺは言うても随分無国籍化が進んでるクルマなので
(だからこそ各国でスマッシュヒットになったとも言えるのでしょうが……)
懐かしかったです。

次は106探すか(笑)

---

私信。
忘れてたのを思い出しました。
二次会終わった後、出口前で言ってた感想ですね。
うん。
メリハリというか起承転結が薄くて、それが「印象に残らない」という表現に
なったと思うんだけど、
この日に聴いた分はそんなことなかった。
超門外漢が恥ずかしげもなく憶測をしゃべると、
曲自体の起伏は別にして、歌い手がどこでアクセント付けるか掴んできたから、
かな。
ためらいなく「ああいい曲だ」と思いましたよ。

歌も育つものなんだねえ。

---

若者の悩み相談みたいなのを横で聞くたびに
(そういう機会が妙に多いのだけれど)
「ていうかまず頑張りが足らんやろ」
と声帯が震え掛けるところまで行くのですが、
それは言ってはダメ、なんでしょうね。
本人的には目一杯かも知れず、
また我々も上の世代(ずっと上よ)からすれば全然頑張りが足りなくて、
偉そうには言えそうもないし。

ただ、やっぱり、客観的に見て、っていうのは当たり前だけどあって、
「がんばれ」
と言われる場合は、たいてい頑張った方がいい時です。
最近は「頑張らなくてもいいんだよ」みたいなことを、
特に優しくない人でも、特に身内でもなくても、誰もが言える時代です。
にもかかわらず「がんばれ」言われると言うことは、
それはもう、頑張った方がいいんです。

がんばってください。

---

最近お酒弱くなったですよー。
昔から強い方ではなかったけど、今はもう明らかに「弱い」人ですー。
なんだか、いろんな毒気に当てられて(主にぴよさん)
ヨレヨレになって寝ました。
いや、寝る前に「ちょっとポストだけチェックを」とFFを点けてみたら
外人さん(北米でサービスイン)の文字通りShoutが。

「Give me money!!」

ゲームを楽しめゲームを(泣)

そしてヨレヨレ度を増して寝ましたとさ。


10/25分 ミスドのカードが

ミスドのノベルティといえば、
お馴染みのスクラッチカードを2か所こすこすこすって、
全部で10点集めると……というパターンでしたが、
今回からなんとその方式が廃止。
200円につき1枚カードがもらえて、それを10枚貯めろ、という形式に。

もうね、以下略。

なんの理由でこんな風になったんでしょう。
あれ、たとえ貯めなくても、スクラッチしてる何十秒かがすごく楽しかったのに。
占いみたいで。
聞いてくださいよ、こないだ実に久しぶりに(1か所で)「3点」が出て。
あれって「0〜5点」って書いてあって、
ということはカード1枚で0点から10点まであり得るわけですけど、
1か所で4以上の数字見たことないですよ?
合計でも5点以上って記憶にないなあ。
その代わり、0点も絶対に無いんですけどね。
たぶん基本が1-0、1-1、2-0、2-1、3-0で、
ごく少数3-1と2-2の4点カード、
実にごくごく稀に3-2と4-1と5-0の5点カードが存在すると見たんですけどどうでしょう?

……とか、楽しめてたんですが。
コストダウンかなー。
悪いことは言わないから元に戻しなさいって。

長居公園のデニーズも、一時おしぼりをセルフサービスにしたことがあったのですが、
評判が悪かったらしく元に戻りました。
店側としては
「紙おしぼりにしたり、出さないファミレスもあるなかでこのぐらいはいいだろう!?」
ってノリだったのかもしれませんが、どっこい、
「こうであるならばこう」
というボーダーがあるもので、それは
「ちゃんとしたおしぼりを取りに行かせる」
ではなく
「紙おしぼりを出す」
のあたりにあるのではないかと思います。
つまりは「(なんらかの)おしぼりが出てくる」という点の方が、
「よいおしぼりがある」という点よりも点数が上、
プライオリティが高いわけですね。
そこ履き違えると、失敗する。

あのカードって、「集めて何かをもらう」、っていう機能自体より、
手持ちぶさたな手元でこねこねやってみたり、
それをキッカケに会話が弾んだり、
貰ったりあげたり、
そういうところにプライオリティがあったものだと思います。
そこ、無くしちゃうとカード自体の意味が薄れ、
ひいてはお得意のノベルティ作戦自体にも深刻な影響が出るように思います。

なんか、何回か前のキャンペーンから、
助走期間みたいな時期に次のキャンペーンの1点券をくれてたのですが、
これの伏線だったんですねえ。
うーん、残念がる人結構多いような気がしますね。

あとヤなのは「こういうスタイルだと不公平が生じる」とか
ツマンネーツッコミしたヤツが誰か居て、それに応じてしまったとか。
最近、何言い出すか判らない人多いですからね。

あるいは担当が変わってエエカッコしたいだけとか(笑)
まあ、ミスドも例の一件でいろいろとゴタゴタしたでしょうから、
いろいろあるんでしょうか。
でも、まあ、そんな感じで、ここは変えなくてもいいところだと思いましたよ。

こすこすこす。


10/27 本

■「島原・天草の諸道」 司馬遼太郎 (街道をゆく 17巻)

を読みました。
「島原の乱」というと切支丹の側面ばかりがクローズアップされるのですが、
それは単なる一断面に過ぎず、根元的には一般的農民一揆と同じ性質
――苛烈な圧政者に対する反乱――を持っていた(であろう)ことが、
丁寧に描かれています。
司馬節本領発揮、この前の16巻「叡山の諸道」も、
紀行文部分より最澄を中心とする名物座主と比叡山の歴史がより詳しく
描かれていて、面白かったです。interestingの方で。
ただし、いつもよりまして読み応えはありました。
特にこの17巻は中央に据えられる題が、2万数千の老若男女が殺された
「島原の乱」であるが故に、かなりキツイものです。

司馬叔父は、劇的にするが故の劇的表現をほとんど使わない人ですが、
であるが故に、乱の発端、スパークとなった事件のくだりなどは
悪寒がするほど迫力があります。
事実に破壊力がある場合、人間の小技ではそれに色をつけることなどできません。
曇らせるだけです。
締めにある神父さんの話も、実に感動物で、
この巻ばかりは遼太郎も思うところあってか、
恣意的に起伏組み立てているような感じがします。
17冊読んできましたが、一番インパクトのある巻でした。

ので、紹介してみました。
もちろん(僕が読んだ今までの17巻は)どの巻も面白いので、
興味ある地方のものからつまみ食いされてみてはいかがでしょうか。

ちょっと歯ごたえありすぎたので、
宮本常一さんの「塩の道」を読んでいます。
これもめっちゃ面白い。
昔の人が塩をどう手に入れたか、ということの研究を平易に記した物ですが、
実に、「昔の人ってエライなあ」と感心します。
それは、肉体的な努力を今よりずっとしてる、っていう意味だけではなくて、
すごく考えられ練られた社会システムが動いているんです。

人間ってば、進歩してるのか退化してるのか、いつもわかりませんね。

とにかく簡明しかし奥深く、しっかりした調査結果がエキス化されて記されており、
実に贅沢な読み物です。
講談社学術文庫はおしなべて高いのですが、しょうがないと思わせます。
「うわあ、この人の本全部読みてー!」
などとも思ってしまい、始末に負えません(笑)

そういうものを書きたいものです。


10/26 ComicCity終了〜

なんと三日酔いのまま無理矢理即売会終了〜。

有料販売部数……まあいいやないスかそんなこた。

(T^T)。

あ・ふゅーですわ、あ・ふゅー。

やっぱしシティは女の子の祭典ですな。
人出は悪くないと思ったのですが、そんな感じがしました。

ああ……
インテックスの「沖縄ドーナツ」は油っこかった……
胸に染みるぜ。

---

まあそれはそれとして本日も嬉しいお話。
なんと遠方からわざわざ来てくださった方あり。
中断直前のサンシャインで「ミラクルズ」セットでお買いあげという実に有難いお話。
泣けてきました。
どうでしょう、可憐はよく描けていたでしょうか。
また次も頑張ります。

……というような遠方の方にも無理せず手に入る方法を、とか、
ぽつぽつ企んではいます。
チャレンジしていかないとね。
なにもわかんない。
たとえ部数は少なくても、出たればこそ、嬉しいお話も聞けた、ですし。

とにかく直接来てくださった皆様、応援のお言葉くださったみなさま、
ありがとうございました。
また、がんばります。


10/24 嘘はだめだよ

【今日のヽ(`Д´)ノ】

居酒屋の皆様へ。
発泡酒は発泡酒と書いてください。

別に発泡酒でも構わないのですが、
「生ビール」と書いてあって発泡酒出てくると、
「ああこの店はダメだ。二度と来ない」
と、僕は思います。
詐欺とまでは言わなくても、
飲食店としての心構えがおかしいわけじゃないですか。
地鶏と称してブロイラー焼くのと同じ。
んな店でまともなご飯食べれっこないですよね。

#時代、みんなでたまに行った洋風料理屋さんがあって、
パスタとか、メシはそこそこいけるんですけど、
アルコール苦手みたいで、ワインはサントリー・レゼルブ。
でも、メニューにガツンと「サントリー・レゼルブッ!」と書いてあったので、
頼む方は覚悟して頼めるわけです。
それが正しい姿勢では?

バレないとでも思ってるのかなあ。
4人できて1人気づけばその4人の信頼を失うのに……

と、ほとんど「生ビール」(店談)しか飲んでないのに大二日酔いのまま。
即売会がんばらねばー。


10/23 逆黒船

限界突破ッ!(挨拶)

お手伝いいただいたみなさまどうもありがとうございました。
しばらく枕を高くして眠れます。

また最近FFづいてるので、そこから持ってきます。
FF、北米でのサービスインが迫ってるんです。
つい先日、大パッチが当たりました。
数日プレイしてると、どうもインフレ誘導らしい。
敵の落とすお金増えて、鉱石などもよく掘れます。
黒もMP回復が愕然と速くなり、
白もレベル40で戦士AF(レベル60)ぐらいの防御力の鎧が追加。
タンタン頭を撃ち抜いていた狩人さんも、ついに矢弾TPリセットが元に戻りました。

で・も・ね。

やってみれば(て黒だけですけど)
「これぐらい当たり前じゃん!!」
っていうぐらいの性能なんです。
白の鎧だって、
「回復ヘイトを上げるなら回復魔道士には固い鎧が要るに決まってる」
というEQなんかの文法を今の今までほったらかしておいて、
ここへ来てようやくそういう手もやり出したわけです。

とどのつまりは逆黒船ですわ。
向こうへ乗り込むから、向こうの人に納得してもらえるバランスにしようと。

ヽ(`Д´)ノ

その昔、クルマメーカーが国内向けと欧州向けで鉄板の厚さを
換えている、というたぐいの話はよく聞きました。
(もちろんサスセッティングなんかまるっきり違います・たぶん今でも)
ゴーンさん来たら2兆の赤字がどこかへ消えて無くなったではないですか。

この国の人々は、どうもその、
別に異人さんに限らないんですけど(たとえば第2次世界大戦からの復興)
「理由づけ」
が欲しい人々のようで、
それさえあればなんでもやってのけるんですけど、
逆にそれがないとあーだこーだごちゃごちゃ言ってはつまらない方向へ
迷走するクセを持ってるようです。
日露で勝つという不可能を可能にしたのに、
やらんでもいい第2次大戦に大突入。

つまり、謙虚な気持ちを持って何が大切か見極め、
それに対して努力をすればなんでもできるのに、
すぐそれを忘れる。
60年代70年代80年代前半と突っ走ってきてくれた先人達の
努力のたまものを、15年間食いつぶし続けてるわけですよね。
それは僕達も悪いし、先人達自身も道路公団総裁のように逝っちゃってるんですけど。
気づいてないわけじゃなくて、
識者はもう、イヤというほど訴えてるわけです。
なのに、権限を握りしめるごくごく一部が、
絶対に首を縦に振らない。
じゃあ、例え間違いであったとしても、それは頑固一徹信念に基づく行動か、
ってそんなことは全然無いわけです。
黒船が来ればコロッと180度大転換、口を拭って知らんふり。
そこで割腹自殺でもしようかって骨は100%無いわけです。
実に、醜い。

今回、そんな実にヤな国民気質をまたイヤというほど味わいました。
これがまた、北米でサービス始まって、
で、向こうからのコンプレインがどっちゃり来ちゃって
慌てて弄くり回すならまだかわいげもあるのですが、
その直前にやっちゃうというのが実に切ない。
つまりはわかっててやってないんです。
ずっとね。

しかし、これに類する話はこの国のいたるところでありそうですし、
自分も立場が変われば同じことをやるような気も沸々します。
てなことで、いつも
「気分は黒船」
というのが、正しい道への一つの道しるべになるような気もします。

なんというか、慌ただしいような気もしますが、
そういう気候風土人種なのかもしれません。
それは、しょうがないので、それならば、どうすれば上手く行くか、
考えていきたいと思っています。

つかこんなもんでOKだなんて思っちゃダメよッ!
黒は燃費か、威力か、ヘイトか、どれか調節しなさいッ!

ファイガーーーーー!


10/22 Noise Soft

以前書きました耳栓を買いました。
こちら

どうも個人輸入でコツコツやっておられる方のようで、
可愛い箱に入って普通郵便、宛名も手書きで来ました。
見れば所在地は大阪市生野区勝山、奇しくも父の故地です(笑)
物はまあまあ。
Webの能書きにあるように、遮音能力はスゴイです。
ピップフジモト製の耳栓と、着け比べると性能差歴然。
そちらで聞こえる音が、まるで聞こえなくなります。

#余談ですが、今、「耳栓」って置いてないコンビニも多かったです。
#家の周り5-6軒巡ったのですが、1店舗だけ、それがこれ。
#ライフの薬局コーナーでもこれ一種類だけでした。
#確かに一度買うと長く持ってそうだから回転の悪い商品なのかもしれませんが……
#でも、消耗品だそうで、「古くなったらじゃんじゃん新しい物に換える」
#というのが正しい使い方だとか。

ただ、あまりに遮音性が高いのはどうなんだろう、とも思います。
よく、静かであることを表現するのに、
「シーン」
という漫符を書き込みますが、あんな感じ。
「サーッ」
っていうホワイトノイズが聞こえてきます。
これはどこから来る物なのでしょう。
人間の身体そのものがそういうノイズ出してるのでしょうか。
それとも、環境音が遮音されて減衰した結果、
そういう音に変換されてるのでしょうか。

安物のスピーカーやアンプでも、鳴ってれば気になりませんが、
鳴らずにホワイトノイズだけ出してると非常にうるさいものです。
逆に言うと、大メーカー製品は、これを避けるために
ワザとほんの少し聞こえるような遮音性能にチューニングしてあるのかも。
天下の3Mとかそんなところが本気になったら、
遮音性上げるぐらい造作もないことでしょうからね。

静寂とは無音にあらず。
なんとなく、奥深い。

と、いうところが少し気になるので、「まあまあ」と評したわけです。
でも、こういう感覚って個人差大きいですし、
遮音性自体は非常に高いので、もしご興味あられましたら、
安い物ですし一度チャレンジされてみては?


10/21 クリームスープ

お母さん、というものは大変なものだと、
歳を取れば取るほど痛感する。

今日の夕餉にコーン・ニンジン・ジャガイモのクリームスープが出現した。
まい・まま上はクリーム系の物品がオール嫌いであり、
汁物もかなり苦手である。
嫌いであり苦手である物体を家族のために作らんと欲する、
それは非常なまでに菩薩的行為ではあるのだが、
できた物体は般若的物体である。

身内誉め恐縮なるも普段の料理は割と上手の方で、
変な定食屋よりは美味い、と馴染み抜きにしても思うのだが、
自分の嫌いなモノ、というのは
「これが美味い・ここが美味い」
という判断がつかないらしく、ついに30年経っても美味いと思える
クリーム料理にありついた試しがない。
また、
「スープというものはスープを楽しむモノで、具は脇役だ」
と血気盛んな大学生の頃、意を同じくする父と二人
猛然と抗議したものだが、
彼女は「具正義」という中国人みたいな信念を一切曲げようとはせず、
よって我々は味噌汁でもクリームスープでもコンソメスープでも、
煮込み野菜を掻き分けて汁をすする。
こうして汁気の少ない家庭料理で育ったのが災いし、
よそで御馳走をいただくと丁度椀物一杯分水分を余分に吸収する
結果となり、食後いつも妙なたぷたぷ感に悩まされた。

それでもなおかつクリーム料理を作ってくれるのは、
僕と祖母(自分の母)がそれ系が大好きであることを知っているからである。
繰り返すが自分がこれっぽっちも食べたくないものを家族のために作る、
という姿勢はやはり見上げた物で、
例えば僕が「鉄道ミステリーを書いてくれ」と言われても
「無理」と素っ気なく応えるであろう。
500万ドルばかりキャッシュを積んでくれれば考えなくもないが、
無償ではありえない話だ。
彼女達はそれを営々と何十年もやってくれているのである。

そうした努力――彼女達はそうは思ってないのかもしれないが――は、
しかしいつか通じるもので、
通じた時には愕然と「ああ、ありがたい」と手を合わせたくなるものでもある。
ここを手を抜いて一切作ることなく切り抜けようとすると、
後から逆恨みされるおそれすらあったりする。
人、特に親に対する子供というのは、実にわがままなものである。

しかしわが母とて別に聖母ではなく、
クリーム料理や麺類など自分の嫌いなメニューは
作りっぱなしで放り投げ、自分は「残り物処理」と銘打って
それらを食べないこともある。
あるいは食卓に出し我々が手をつけるのを見計らって
「水くさい?」
などと訊いてくるのは日常茶飯事。
味見しなはれ。

まあ、お母さんというものはこうして、抜ける手は抜いていかないと、
もたないものなのだろう。

ウチのクリームスープは抜群にマズイ。
が、そこにある。
ゼロと1との距離は無限大だ。


10/20 一葉の写真から

鉄っちゃんから先日の写真(のURL)が送られてきた。
よく撮れている。
デジカメ時代万歳である。

写真は、一度軽く凝った。
「写真機」というメカトロニクスはメカ好きの男の子ならば避けては通れない道で、
ご多分に漏れず入門機EOSKissなどをズーム2本とセットで買って、
つまらないものをいろいろ撮ってみた。

つまらない(笑)

やはり写真というのは
「なにを、どう撮るか」((c)ブルガリアに造詣の深い写真家K氏)
がポイントであって、それもないのにぱちりぱちりと撮り続けたところで
面白いというものではない。
それはただの記録作業である。
記録よりも記憶に重きを置きたく、
「忘れているデータはどうでもいいデータ」
と思いこみたい気分もあって、写真機を手に持つのは止めた。

だもので、鉄っちゃんやg石アナ、あるいはM澤先輩など、
写真機を非常に上手く使いこなしている人々を見ると、すごく羨ましい。
偉そうなことを言っていても、後から写真を見れば
見過ごしていたことも見え、また見ていたものの彩りも鮮やかになるのは
事実であり、そういう写真を貰ったりすると非常に嬉しい。
しかも昨今はデジタルな世の中なので、
もちろん手は取らせているが焼き増し料金や郵送料、
あるいは受け渡しタイミングなどにほとんど気を遣わなくていいのも
また楽なものである。
いい時代だ。

撮る撮らないはさておき、デジカメはモノとして好きなので欲しい。
そんなこんなでミノルタのDiMAGEを買って
「これならいつでも鞄に入れてぱちりと……」
とも思いまたやってみたが、
結局自分にそういう要素がない、と思い知るだけの結果となった。
最近、各社売りにしてるが、ほんのちょっと前まで
デジカメ自体が忙しく進化するのにかまけて忘れていた各種弱点が
まだこのころのデジカメにはあって、
「起動で待たされる」
「レリースタイムラグがある」
というのはカメラとしては「写るんです」にも百万歩も及ばない致命的欠陥だと
思うのだが、各メディアもメーカーも、あるいはお客さんまでもが
目をつぶってただ闇雲に高画素化高機能化に突っ走った。
CCDサイズと小型の筐体に入りうる直径のレンズ性能から割り出した
(そして現在のプリンタ・プリント技術とPCの能力)画素バランスが
400万〜500万画素で、
(小型であるならば500万画素機より400万画素機の方がいいとすらいわれる。
 CanonのPowerShotGシリーズで一悶着)
これを実現してようやく使い勝手だ手ぶれ補正だ、と揺れ戻しが来た。
もちろん三洋など古くから機械としてのクイックネスにこだわりつづけた
メーカーもあったにはあったのだが、そういうメーカーはモノをよく知る
レビュアーに受けても大シェアは取れない。
それは、クルマでもノートPCでもいつでも見ている風景で、
工業製品というモノは結局、
こうして機能化とインターフェイス化を揺れ揺れしながら発展していくものなのか、
と思ったりもする。

目で見て誰もが納得できる機能化に比べて、
人それぞれという色合いの濃いインターフェイスはなかなか顧みられず、
また売り物にもしにくいが、もうそろそろそういう部分の評価のやり方が
ある程度確立されてもいいような気もする。
それがユニバーサル・デザインとかそういうものなのかも知れないけれど。
人それぞれ以外にも困った要素として
「お洒落」
というものがあり、不便でも洒落てれば勝ちだ、という価値観もあるし、
日常そうでなくてもそうであることが必要な場所もある。
しかもこちらは、驚くほど金を取りやすい。
また、ここでズルズルとないがしろにされていく。

VAIOのTRがタッチパッド中心軸をキーボード中心軸からズラしてると
見つけた時は
「そりゃ赤字も出すわ」
と納得しつつ眼前がブルー画面になったが、
たぶんデザイナーに言わせれば
「だってこっちの方がお洒落じゃん!! どうせマウス繋げて使うんでしょッ!?」
であって、彼らにとってはこちらの方が正義なのである。
「インダストリアル」デザイナーとしてやってはいけない禁断の木の実に手を出すか、
インダストリアル「デザイナー」として「売れる」という絶対の正義に向かって
突き進むべきなのか、彼or彼女の中には葛藤もあろうから、
一概に責めるわけにはいかない。
僕は買わない、というだけである。

そもそもインターフェイスには世界一うるさいはずの
AppleのPowerBookが、(確か)タッチパッドをズラした過去は無く、
現在も当たり前のように筐体中央に鎮座ましましている。
根本的にどうでもいいことなのかもしれない。
天下のAppleがそれを見過ごしてるand/or確信犯とは
考えにくいですよねええええええ。

話を元に戻すと、
だがしかし伸びる時は狂ったように伸びる方が幸せだ、という考え方もあり、
まさか10年前93年に、携帯電話でデジタル写真が撮れて
Web見てナビできてTV見れて文庫でDLした辞書が引けてリッジレーサーが
できるようになるとは、誰も夢にも思っていなかった。
日本中いや世界中がヤクザなインセンティブ・モデルに乗っかって
わっしょいわっしょいわっしょいと突き進んだ結果であって、
現に今そんな幸せを享受できている。
これを生活まるごとやってたのが1970年代なのかもしれないが、
これからもどこかのジャンルで何か革命的なデバイスが見つかるたびに、
こういう狂乱が巻き起こるのかもしれない。
萌芽としてありそうなのはロボットあたりか。
いや、僕達が小学生の頃、Webというコミュニケーションメディアは
まるで想像もつかなかった。
想像もつかないようななにかが、待ちかまえているのかも知れない。

古いモデラー達が、木を削って零戦を作ったことをプラモデラー達に誇ったものだが、
我々の世代の写真好き達も、子供達に暗室作業を誇れる日がもうそこまで来ている。
ただその日は、その子供達に
「AdobeRGBが出るモニタ買ったんスよ!」
などと言われ知ったか苦笑いをせざるを得ない日なのだが。

とまれ、撮るのは苦手だが写真は、楽しい。


10/19 流れ

スタイルというものは、あることがとりあえず大事であって、
ありさえすればそれが何かというのは小さな問題のような気がします。
生き方とか、そういう大げさなことを言わなくても、
ほんのちょっとしたことでも、例えばどんな髪型をしてるとか、
どんな酒を飲んでるとか、そんなことでも、
「ああ、あの人らしい」
と思われることはほんの少し名誉なことでもあり、
思うことは、愉快なものです。

強いスタイルを持つ人ほど、自覚が無いことが多く、
それが故によりピュアで、強い光彩を放つような気がします。
世間的なフォーマットから外れていても、
そういう人の仕草言動には魅力があるものですが、
それは会わないと伝えられないことが多くて、ヤキモキするものです。
いろんな人と会ってみて、
やはりインパクト残る人、というのは、そういう人が多いです。
(ま、もちろん好き嫌い合う合わないもありましょうが、)
寡黙でも存在感ある人は居ますし、
べらべらしゃべって中心に居るはずなのに、すぐ忘れる人も居る。
しかも人間のセンサーは非常に優秀で、
その差をぴりりと感知できるようになっている。
恐ろしいものです。

ただそこにいる存在感だけで、
周囲にエネルギーが渦を巻く。
小さな渦がまた集まって、大きな渦を巻く。
もし、そのエネルギーの流れが可視化できて、
ましてそれを制御できたりすれば、
凄く面白いことが起きたりできたりするような気がしますね。

そういうイメージは、古来魔法から気から古武術から毒電波まで(笑)
常にあります。
目に見えずとも「流れ」というものがあるのならば、
それに沿い流されるのもまた速く動く行であり、
それに逆らい竿を差すのもまた鍛え上げる行であり。
どちらを選ぶにせよ意識の上で(現実はそうでないにせよ)
「コントロールしている」
あるいはそれが難しければ「認識はしている」という気持ちを持つことが、
大切なような気がします。

その、コントロールしている様、そのやり方、その個性こそが
スタイル、と呼ばれるのではないでしょうか。
だとするなら、意志を持って外界と接する人と、
そうでない人の間に差があるのは極めて当たり前のことです。
見てて面白いか面白くないか、も。

たくさんの人の中で、そんな風に見られればいいな、
と思っています。
だからといって何をするというわけではなく、
その「流れ」の中に立つだけでも、とても大変。
未だにまるで不安定です。

いつごろそれができるようになるのか、
あるいは死ぬまでできないものなのか。
だとするなら、それは哀しいような、しかし死ぬまで退屈はしなさそうな。
終わらないオンラインゲームをやりながら、
少し被って見えました。
つまらんと言えばこんなつまらんものはありません。
しかし、おもしろいと思えばこんなおもしろいものはない。

方法論としてのアイデアはまるでないのですが、
こんなようなもの
を書き物にできれば素晴らしかろう……
と思います。
いつごろどういう風にそれができるかはわかりませんが、
そんなことも心の片隅に置いて、やっていきたいかな、と思います。


10/18 岐阜旅行

そうか!気球ならレーダーには引っかからない!(挨拶・確かミドレンジャー)

岐阜行ってきました。
鉄っちゃんとこのゼミ宴会にお邪魔しました。
なぜか、お邪魔するのです(笑)
まあ世間にはこんな人間も要るよ、という見本品みたいなもので、
それだけでも学生さんにはタメになるかも、とノコノコ行かせてもらってます。
今季なってから初でしたっけ?
一期生で就職した皆さんもおいでになり、
若者の成長を見るのは実に愉快。
学生学生してた彼ら彼女らが、立派に社会人の面構えになってるんですね。
ヨキコトカナ。

宴会も楽しかったのですが、
その前に鉄っちゃんと柳ヶ瀬の温泉銭湯(池田温泉の湯を引っ張ってきてるらしい)
にてひとっ風呂。
かなり良し。
池田温泉のちょっとぬるっとして優しい感じの湯は、嫌いではないです。
温度もぬるめで、いい感じ。

僕の少ない温泉経験で、フェイバリットは道後です。
泉質が身体に合うのか、初めて入った旅館のお風呂で感動。
実にパンチが効いてて、全身に染みました。
たぶん、体質等々で差があるでしょうから、
だから温泉マニアはラーメンマニアのように日本国中を歩くのですね。

そしてそのまま腰に手を当てつつ瓶のマミーを飲み干す欲求を
振り払い、鉄っちゃんが前から目を付けていた、
屋台的一杯呑み屋「水谷」へと雪崩れ込んでみる。
ここが最高。
目の前にドテ・ホルモン煮込み、それをつまんでるとおばちゃんが
鳥モノをいろいろ焼いてくれるのです。
時間無かったのでねぎま、キモ、皮だけでしたが、
どれも大ぶりで歯ごたえ良くジューシー、特にキモは絶望的に美味い。
トリキモの食べ方としては「八起庵」で食べた
半生ポン酢のさらに上を行くインパクトでした。
店内の雰囲気もいいんだこれがまた。
おっちゃん達が陽気に笑ってしゃべりまくって、
イギリスの下町のパブかここは、と。
場末に漂う一抹の哀愁とか、そういうのがなくて、
明るさと素朴さが、白熱灯下のドテ煮込み器を照らし出してました。
ビール一本に串8本、二人で1200円。
幸せ。

で、宴会の後は岐阜へ行けば、という感じで「サフラン」。
バーなのに呑んだのは黒ビール一杯で、
あとはイチジクジャムとイチジク干し物をつまんで、チャーシュー麺。
ここは何より個性豊かなスタッフの笑顔とトークが最高です。
居心地抜群。

時間が時間、あと相当酔ってるので「バロッサ」はまた今度のお楽しみにして、
鉄っちゃんの新居に図々しく上がり込んで氷結を呑んで
あれやこれやと語らっておりました。
翌朝は久方ぶりに奥様とお会いでき、
お手製の朝食をいただいてしまいました。
どうもすみませんですほんとにまったく。

新婚家庭というのはどこも
ラブ波動
を出しており、独身お邪魔者にはその粒子が頬や額に当たって痛いものですが、
ここはそういうピリピリした粒子があまり漂っておらず、
二人が実に当たり前のように存在している姿は言うなれば
「家族」。
……って、当たり前か。
というか、なんか新婚半年とは思えない、
すごい先の方ーの段階に行ってるような気がするんですけど(笑)
高校時代から知ってる、という共有時間の長さが効いてるのかなあ。

とりあえず、羨ましいとか思う前にいいなあ、と思いながら
スープいただいておりました。
またお邪魔いたします。

行き帰りはやっぱりアーバンを使いました。
時間はかかりますが、JR在来線は乗り換え・席取り・混雑がしんどいです。
新幹線はコストキツイし……
ともあれ、若者達と新婚家庭と温泉とイチジクジャムとキモ焼きに
多大なエネルギーをいただいた岐阜旅行でした。
次の日曜は即売会。
今週も頑張りましょう。


10/17 ヒデキ・マツイ。アウトフィールダー。ジャパン。

皆さん見ましたかヒデキ・マトゥイの二塁打を。
2-5で8回。
「ああこりゃダメだ」
と思っていればあれよあれよの4連打ですよ。
ポサーダの当たりはどん詰まりでしたから、
マルティネス続投は間違いじゃないと思うんですけど……
いやはや、ベースボールは、最後の最後まで何が起こるかわからないものです。

松井がホーム帰ってきてからのガッツポーズがすごかった。
あんな松井見たことない。
めちゃめちゃ馴染んでます。
あんなの見せつけられるとそりゃみんな行きたくなりますよね。
田口が今年も実に地味な成績で終わったではないですか。
でもアメリカでやるんですよね。
阪神や巨人あたりに居てシーズン300万人の声援を受けながら戦うより、
あっちのがいいって選手が増えてる……
それじゃ、ファンにはどうしようもない魅力の差ではないですか。
もうちょっとご長老達もお考えになった方がよろしいかと思いますよ。

そしてもうあさってからワールドシリーズ。
ポストシーズンのめまぐるしさも、(バスケやNFLもそうですが)
息をつかせないですね。
ようやくようやく始まる日本シリーズも、いい加減見習って貰いたいもの。
これだけドーム球場があるのに……
消化試合なんかダブルヘッダーとかそれこそ
朝・昼・晩のトリプルヘッダーでさっさと終わらせればいいではないですか。
もうちょっとご長老達もお考えになった方がよろしいかと思いますよ2。

今さら言うまでもないことですが完全に松井はチームの重要な一員で、
多大な貢献もしています。
スクデット獲った中田を見た時も思いましたが、
BARを駆る琢磨を見ても思いますが、
ああいう人々の姿を見ると、
世界の狭さ、というか近さ、みたいなものが、
ほんのわずかですが実感できて、すごく嬉しくなってきます。

日本人だから、ってだけではなくて、今やヤンキーズ(に限らずMLBは)
はすごい多国籍軍なんですね。
サッカーのビッグクラブも同じ、そこはもう「アメリカの」ではなくて、
「世界の」になっちゃってます。
僕が子供の頃は、
「MLB優勝決定戦を『ワールドシリーズ』だなんて、
 文句は言えないけどちょっとねえ」
とか思ってたものですが、現実が追いついてしまいました。

お馴染みの言葉で言えば夢と希望、
貰う方は割と簡単だけど、与える方はもう、たーいへん。
でも、できれば、与える方になりたいなあ、と思い日々精進。
しかし文章屋には世界戦が無い……
いや!
ここはひとつ、オスカーでも獲るいきおいで!

「でも」て。

ま、まあ、そんな感じで、頑張ってる人見ると、頑張ろうと思うものです。
スポーツは、いいですね。


10/14 5ヶ月のウラシマン

ストンスキンッ!(挨拶)

5ヶ月弱ぶりにFFをやってみました。

黒50をやる自信は到底無いので、白26を……
って、リジュネってどこに売ってるの?
マウラ?
もいっかい黒に着替えててくてくてくてく……

(徒歩30分)

……ジュノの競売の方が安い……
でじょーんぬ。

とりあえずマクロに組んで
「久しぶりですごめんなさい。スリルを求める貴方と共に」
などと書いておく。
しばらく。
おー、小さな赤勇者。お久しぶりでございます。ついにリフレシュですかー。
時の経つのは早いもの……
お。tell。
がいじーんさーん。
「I can't speak english, ok?」
「ok, ok^^」
などと矛盾に満ち溢れた会話の後PT。
戦忍シシ白白。

……シグネットの人はどこですかー(泣)

よーし、久しぶりのクフィム島だ!
およ? たこ焼き強いはずなのに、全然ダメージ受けないよ?
こっ、これが噂の空蝉盾!
忍者ばんざーい!
しかし張り替えの瞬間を狙われてちょっぴり削られる。
よし、今こそリジュネ……

マクロエラー!
マクロエラー!

リジ「ェ」ネでした……

白ってね。
プレイヤースキルが要らないようで要る、
上手ければ上手いほど素敵なジョブでね。
だからスキル無いぼくちんには向かないのー。

ダメ白姫をさんざんやらかしてクフィム島を後にしました。
白二枚をいいことに連携を見るとHPバーを見なくなる真っ黒な習性を大発揮、
バニシュをMBで合わせて……ダメージ2。
はぁ……

しかし忍者やりたい人って盾やりたい人なんだろうか。
それは魔法攻撃手をやりたかったはずなのにケアルと弱体ばっかやってる
黒もそうで……
いやしかし。
魔法攻撃はRPGの華。
北米でサービスが始まったら、あんなスペルキャスターを
アメリカ人が許すとは到底思えないので、
スーパーパッチが当たるに決まっています。
もう、黒が一枚いれば後の5人はテキトーに遊んでても
モンスターがバタバタ倒れるような……

めておー。
めておー。

ああ、アースクラッシャーで骨を粉砕してた
あの頃があまりにも懐かしい。
戦士30代、要塞古墳アース全盛期と、
黒魔10代後半〜20代一杯、この辺が楽しかったですねえ。

でも相変わらず平日夜にもちゃんと3000人だか入ってるんですよね。
うーん。
辞める人も多いけど入る人も多いのかな。
それとも同じ人がずーっとへっぱりついてるのだろうか。

とりあえず白メインでテレポあたりまでは頑張ってみようかと復帰してみました。
ええ、きっと前述のスーパーパッチで高レベル黒ひっぱりだこになるんですきっと。
PvPも楽しみだし……
現在
黒50 戦41 白29 ナ17 シ15 モ12 詩8 召6
こんな感じ。
白以外では詩・シ・赤など黒のサポート用をちまちま上げながら
捲土重来を。

LSの皆さんもおかわり無く、
NMを一緒に追っかけたガル赤兄さんも相変わらずNMを追っかけておられ。
変わったようで、変わってないようで。
楽しいような、あんまり楽しさはあがってないような(笑)

まあ、のんびり、歩きます。


10/13 ぱっと動く

持ち込み神父!(挨拶)

ヒルトンにてg石アナ&挙式を3週間後に控えたHERO人夫妻とお茶。

ゴディバコーヒーとやらを傾けてみる。
ブランデーグラスに入ってやってくるカッフェ。
白いペルシャ猫を撫でつけるばかりのいきおいで。

リッチなホテルの1階喫茶ってすごく面白い。
何がって人間が。
普段街で見かけない人種が、うようよといるのです。
移動はクルマorタクシー、買い物は外商ですわよオホホ、
てな人々ですね。
黒地に真っ赤な大輪の薔薇が輝きまくるワンピースを、
還暦前後のおば・さまがお召しになっておられるのです。
徳大寺有恒師匠そのままみたいな貫禄ある紳士とか。
「ゴッドファーザー」見てる気分になりますね。
これ、大阪だからまだしもで、東京はもっとスゴイ。
この狭い日本にも、いろんな世界があるものだと思い知ります。
たまには見に来よう。

お二人と別れた後、g石アナとしみじみ。
「「ええカップルやなー」」
まったく、どうしてウチの周りはこう、どいつもこいつも幸せそうなんだ。

それはイイコトです。

しょうがないので鶴橋で焼肉。
存外空いていたので「吉田」さんにしました。
ビビン冷麺辛ッ。
真露が効いたか2軒目のカクテル2杯が効いたか、
我が家に辿り着くとビール1本で寝てしまいました。
(僕は明らかにF1疲れが取れてませんでした(笑))

そんなのんびりした一日でした。
寝て、笑って、カッ喰らって、呑んで、寝て。
とりあえず、よい3日間でした。

しかし、よい日であればあるほど何も考えてないですな(笑)
いや、何も考えずに済む日が、よい日なのかな。

どうも最近、そんなことを思います。
積極的に、何も考えない。
積極的に、ボーッとする。
そんな技を使いこなせるようになると、芸幅が拡がりそうだと……

……ほらまた考えてる(笑)

でも、それは本当にそうで、
考えてもしょうがないこともいろいろありますし、
考えすぎることが良くないことももちろんあります。
考えてりゃいいってもんでもない。
僕はどっちかというと考えすぎて駄目な方なので、
考えずに(いろんな)身体を動かすのもいいかな、
と、この3日間を終えしばらくして強く思いました。(今15日おそおそ)
ほとんど何も考えていないのに、すごく楽しかったし、
きっと後から振り返っても充実してる。
それは、素敵な日々だったわけですから。

てことでいろいろ、
ぱっとやってみる
っていうのを心がけてみようかなー、と思うのです。
……本業でもそれができればいいなあ……


10/12 F1

えっふわんぐらんぷりっ いんざぱーん(挨拶・克也風に)

我々の世代にとってオープニングは克也でありT-SQUARE「TRUTH」なのです。
フジってやっぱりエンターテイメントでは一日の長があるなあ、
と思ったのが、B'z使って不評だとすぐ戻したでしょ?
あの辺ですよね。
あんなもの刷り込みなので、イイワルイじゃないんです。
それじゃなきゃ駄目。

---

行って参りましたF1・日本グランプリin鈴鹿。
いきなり結論。
「おもろいけどあまりにもしんどい」
あたしもたいがいキツメのイベントに顔出してますが、
これはそんな中でも一級のキツイイベントでした。

だってね、朝3時半起床、4時集合、
現地駐車場入り6時半、サーキット入り7時過ぎ、スプーン着8時前、
そして本戦出走は14時30分。
6時間半何をしろと(泣)
それでも、
それでも駐車場はサーキットから徒歩30分の普段建設機材置き場、
一日3000円。
スプーン手前の一番遠くて土手っ腹かつ売店後ろで発電機のうるさい場所でしたから
席取れましたけど、130Rやヘアピンはもう無理でした。

シートだけ張っておいて後は遊びに行く……っていっても、
前述通りサーキット出入り口まで30分の道のりですから、
それがそもそもしんどいのです。
行ったからって人も山盛りでしんどいし。
だもので僕はM澤先輩に貰った福野礼ちゃんの本読んでました。

つまるところ、F1の一番お気軽な観戦方法は
・行き帰りの近鉄特急を押さえ、電車→徒歩で移動。
・13時頃現地に到着する目論見で行き、立ち見。
これでしょうか。
クルマでは、我々のように朝っぱらから行かねば駐車場難民になります。
(もしくは前日入りキャンプという手が無くはないですが、
 大自然の懐ならともかくあの駐車場でキャンプしようとはちょっと……)
で、電車で行くのですが、どっちにしろのんびり行くと自由席は立ち見になるので、
それが辛ければ指定席。でも、一番安い席でも2万円。
(観てれば割とあっと言う間に終わっちゃうので、
 立ち見辛くなければ自由席オススメです)

観戦場所は、自由席ならばスプーン手前がオススメでしょうか。
僕らもそこで観ていました。
マシンの挙動がすごくよくわかります。観ていられる時間も長いし。
ただ、マシン正面が無いのでそれがつまらないかも。
ヘアピンも(速度下がるので)じっくり観れて大きく観れるいいスポットだと
思いますが、人気高いので席取り大変です。
バックストレートは最高速しか観れないし、
デグナーのところはいろいろ観れるんですけどサイズ小さい。
ただ、好き嫌いあると思いますので、非常に距離ありますが
一旦全部観てみるのがいいと思います。
僕らは前日の予選終了後、インテグラレースの予選中に歩きました。
実際に走っててくれてると、見えるサイズや見え方がよくわかっていいです。

で、たどりついた後は本を読んだり寝転がったり
M澤先輩の母上がお作りになってくださったおにぎりを
食べまくったりして時間を潰していましたが、
今季は日曜朝のフリー走行も無いので暇なことこの上ないです。
一応、フォーミュラドリームとインテグラレースがあったのですが、
ドリームの方は出走台数が少なくて今ひとつ。
インテグラの方は結構面白かったです。
ワンメイクならではの接近戦と、抜くならば根性で抜くしかないという
気迫が伝わってきて。
フリー走行を認めるか、もう1-2レース前座レースをやってくれるか、
しないとあまりにも退屈。
なんとかしていただきたい。

勝負はまあ、面白かったです。
ミハエルが前日雨の影響で予選順位低く、8位以内に入れば
チャンピオンが決まるとあって、守りの走りだったのが残念。
でもその分、どうやらハナっからエンジンの調子が悪かった
モントーヤが序盤だけですが大暴れしてくれたり、
バリチェロをアロンソが追いかけ回したり、
これも最後列から上がっていったトゥルーリがいつの間にか5位にいたり、
めまぐるしくて、楽しかったです。
結果的にも、ちゃんとミハエルは8位1ポイントを獲り、ドライバーズチャンプ、
バリチェロが勝ち、フェラーリもコンストラクターズチャンプ。
落ち着くべきところに落ち着いて良かったと思います。
ライコネンはこの日はさほど調子が良くなく、
デイビットの方が速いのでは?とさえ思いました。
それ以前にマクラーレンはフェラーリやウィリアムズに比べると
やっぱり半歩及んでない感じです。
よっぽどルノーの方が印象的なクルマでした。

だもので、イベントそのものとしては満足しました。
ただ……やっぱり、9000円であの芝生席あの時間の費やし方あの体力の削られ方、
それは納得がいかないのも事実です。
リプレースの効かないオンリーワンですし、
サーキット側のホスピタリティはかなり頑張ってると思うのですが、
それでも高くて辛い。
こんなんだと、それこそ琢磨が優勝を狙える位置にいる、とか
そういう試合でない限り観に行く気が起きません。
日本ではモータースポーツが今ひとつ人口に膾炙しませんが、
その最大のイベントがこういう運営では、むべなるかな、という感じです。
また、それで粛々と10万人だとか12万人だとかが毎年駆けつけてしまうので、
ますます行く人は行く、行かない人は行かない。
キャパ一杯一杯なので、これはこれ以上無理としても、
ここでの経験が、「Fニッポンや箱レースまではさすがにしんどいなあ」
と思わせてしまう遠因になっているのではないでしょうか。
年に一度、伝統ある世界王者決定戦が観れるのだからいいではないか、
と言われれば二の句は告げないのですが……
もう少し、楽に観たい。

---

やっぱり現場で観ないと何事もわかりません。
気になった点を、五月雨で。

・トヨタ

トヨタのパブリシティ攻勢が印象的でした。
バネで展開するウチワ、オフィシャルが着けてるようなビブス、
タトゥーや観戦ポイントの小冊子、
サーキットへ至る道筋で新聞号外の配布。
おかげさまで観戦者の皆様も、
フェラーリは別格として、ウィリアムズやマクラーレンよりも
むしろトヨタ。
それも、バブルの残り香をぷんぷん匂わせるヤンエグ(死語)や
小洒落親父がウィリアムズやマクラーレンを好み、
家族連れやフツーっぽい人々がトヨタのグッズを身につけているのです。
ヨーロッパではルノーや、箱ではオペルなんかは、
そんな応援のされ方をするらしいですね。
「レースでカッコイイからあそこのクルマ乗りたい」
じゃなくて逆、
「あそこのクルマ乗ってるからレースで応援しよう」。
そういう意味ではトヨタは日本最強です。
侮っておりました。
僕はてっきりF1を自社イメージのアップのための挑戦だとばかりに思ってた
のですが、むしろ逆の効果、
自社のお客様へのサービス
になってました。
また実際、応援するファミリーな方々も牧歌的で微笑ましい。
素晴らしいですね。
これからもできるだけ、頑張って貰いたいものです。
いや、お見それしました。

チーム戦術もそういうところに絞っていて、
予選3位4位ですがあれは燃料の少ないインチキで、
(決勝にその状態で走らなければならないので、
 早めにピットインせざるを得ず、明らかに不利)
でも、スポーツ新聞の一面は
「トヨタ、3位4位!」
って出ちゃうわけです。
盛り上がりますわな。決勝十何周目までは。
それでいいわけです。
今年の戦闘力見てると、とてもとても
トップ3(フェラーリ、ウィリアムズ、マクラーレン)+ルノー
に敵うようなクルマではありません。
それでまともにやって予選9位10位をBARやザウバーと争うぐらいなら、
パッと派手に打ち上げ花火を上げた方が誰に取っても幸福ですね。

と、いうようなことは、現場行くと一発でわかりました。
見りゃわかります、どれが速くてどれが遅いかは。
トップ集団に入るにはまだ3-4年はかかると思いますが、
逆に言えばたった2年で中段グループ(トヨタ、BARホンダ、ザウバー、ジャガー)
で充分戦える実力を備えたのだから、
エライものです。
ただ、気になったのはこじんまり小綺麗にまとまりすぎてるような気もします。
クルマもチームも。
トップクラスの実力を備えるには、何か一つアクセントが必要かも。
それがミハエルみたいな強烈なドライバーか、
ジャン・トッドみたいな有能な指揮官か、
それはわかりませんが。

・ファン・パブロ

僕、正直コイツ荒くて大嫌いだったんですけど、
ていうか己のやり方が伝統と格式の別世界でも通用すると思いこんでる
アメリカ系の人間の傲慢なところが大嫌いだったんですけど、
走り見て一変。
血が沸くんです(笑)
TVだと無茶な部分しかクローズアップされないんですけど、
流れの中で見ると、納得できる部分も多いんです。
もちろん強引ですが、そんなに無茶じゃない。
今回のバリチェロをパスしたシーンも、
頭で考えれば「そこで?」と思いますが、実際に見てる分には
「おおっ!?」って感じです。
驚きはあるけど、疑問はない。
とりあえず一人だけやたらホットな走りを繰り広げており、
なるほど、これならある程度人気が出るのも当然か、と思いました。

ただたぶん、アレ続けてるとチャンピオンにはなれませんよ。
そこをズルく誤魔化す方法を身につけてチャンピオンを目指すか、
このままヒール一本で熱狂的なファンを味方につけるか、
それは本人次第。
ロン・デニスが欲しがってると聞きますが、
ライコネン&モントーヤというクール&ホットな組み合わせも、
見たみたい気はすごくします。

・(BAR)ホンダ

ビルヌーブが走らないのでM澤先輩がっかりのBARです。
思ってたより戦闘力あって、中位グループでは一番速かったです。
鈴鹿スペシャルが功を奏したか、ようやくクルマが馴染んだのか、
それはわかりませんが。

琢磨はよい。
バトンってドライバーがそもそも、ちょっと伸び悩み気味かもしれませんが
非常に若くて優秀な(24歳)ドライバーで、
彼と互角のレースできてますから、これはもう充分期待できます。
ただ、今日もそうでしたがあまりにクリーンすぎて、
メラメラというかギトギトというか、そういうものが全然感じられない人です。
それが悪いというわけではなくて、個性だと思うのですが、
じゃそれに説得力があるか、っていうとまだ無いんです。
僕はアントラーズの本山が大好きなのですが、
あの人と被りました。
あのキャラクターで行くなら、誰もが認める結果を出さないと
納得してもらえない可能性が高く、
それを出すにはいいクルマ乗らなきゃ駄目で、
でも認めてもらえないウチはなかなかいいクルマ乗れなくて……
来年のBARのクルマの出来には、今からドキドキです。
いいマシンに乗れれば、もっと伸びると思います。

しかしそれにしても……
先ほども触れましたが、今年はどこを見ても
トヨタ、トヨタ、トヨタ。
あれほど見慣れたHのマークに、とんとお目に掛かりません。
ここは鈴鹿だってのに……

みんなヒドイや!(泣)

あまりに悲しくなったので土曜日の帰り、
路傍のグッズ・ショップでホンダ・キャップを買いました。
そこからずっと、日曜が終わるまで被ってましたとも。
それも切なくてね、フェラーリのキャップは3800円するのに、
(型後れかつCARTモデルっていうのもあったんですが)
ホンダ・エンブレムの帽子はたったの1000円赤札ですよ。
ベネトンの帽子より安い。
ロスマンズの帽子より安い。

どういうことですかこれは。
ここは鈴鹿ですよ?
オヤジさんがね、日本のモータースポーツの発展のために……

みんなヒドイやっ!(号泣)

ということで、幼き日に父のクルマのラジオで「江夏の21球」を聴き
「ああ、ノーアウト満塁から1点も獲れないなんて、
 こんな情けないチームは僕が応援してあげなきゃ駄目だ」
と思ったように思いました。
僕は、(BAR)ホンダを応援しようと。

いや、正直な話ね。
第3期はヒドイ成績じゃないですか。
栄光だけに包まれまくった第2期を知っている我々には、
実に情けない事態なわけです。
同時期に復帰したBMWは最高のエンジンをサプライしてるしね、
後から来たトヨタは「オール自社製」だし。
もうホントに情けなくて情けなくて、
「こんなんだったらもう出るな!」
とか思っていたんです。

違う。
モータースポーツは、出なきゃ駄目なんです。

グッズ売り場で、グッドイヤーのグッズ売ってるわけです。
グッドイヤーがF1にどれほどの貢献をしたか。
368勝ですよ? どんなコンストラクターよりも勝ってる。
でも今は出てない。
それだけでもう、そのグッズ無価値なんです。
昔どれだけ勝ったとか、そんなんもう何の意味も無いんです。
今、やってる連中に比べれば。
実に、エゲツナイぐらい冷徹な空気が、そこには流れています。
立ち止まることも、昔を振り返ることも許されない。

出なければ、応援も何もできないではないですか。
ミナルディみたいに、ぶっちぎりの最下位でもいい。
一周するごとに噴き出すぐらい遅くてもいい。
一台だけアクセル開けるポイントがおかしくてもいい。
強くなくていい。
勝たなくてもいい。
とにかく走ってくれ。

そう思いました。
そして今はそれをやってくれてて、
僕はホンダ・キャップを堂々と被れるわけです。
鈴鹿でね。
その方が、栄光に包まれたまま活動を休止し、トヨタのクルマあたりを
指をくわえて眺めるよりも、よほどいいです。

ナイジェル・マンセルの自伝の題が
「走ってない奴は黙ってろ」
かなんかだったと思いますが、まさしくおっしゃるとおりです。
どんな奴より、走ってる奴がエライ。
その中で、速い奴はよりエライのですが、
昔速かった奴とか、走れば速かろう奴とかよりも、
走ってる奴は、比較不能なぐらいエライのです。

人生、ですな。

長くなりましたのでこの辺で。
また、適当に思いだしたら書きます。
とりあえず繰り返しになりますが、
面白かったですが、めためたにしんどかったです。


10/11 予選2日目

わたくし(とM澤先輩)、
ふぉーみゅら・わんを舐めておりました(泣)

予選ッスよ?
各車本気は1ラップの予選に、駐車場がどこもかしこも満杯。
7時集合で10時前に着いたのに!
やっと突っ込んだ場所は1日3000円。
ゲートまで徒歩30分。
(ゲートからスプーンコーナーまで徒歩35分)

明日は3時半起き、現地着6時予定でぶっこんでみます。

---

F1生走行は初めて観ました。
やっぱり、生で観るとクルマの個性(とドライバーの個性)が
実によく観れて面白いですね。
BMWエンジンの野蛮な力強さ。
ホンダは「線ほっそ〜」と思いましたが、でもホンダの音でした。
ルノーのクルマがおかしい。
アイツだけ変な挙動する。
気に入りました。

そして琢磨気合い入れすぎ空回り予選でした。
うーん。
才能は今までのドライバーで文句なしナンバーワン、だと思うんですが、
なんていうんでしょう、プロ・スポーツ選手の
「きたならしい」
ところがあまり無い人ですね。
それがまた妙な魅力を生んでるんですけど。
あの調子で、誰も文句言えない成績出せるようになると、
これは一つ個性として面白いと思います。
でも今でも全然悪くないですよ。

もう寝ます。
あっ、こんな時に限って鯖ちゃんから電話が……


10/10 迷ったら原点へ

ここ最近、「可憐」を上げてからまた、
「なにをどうしたらいいものやら」病
が再発しています。

どのぐらい見失っているかというとFFやりたくなるぐらい。
しかしあまりに長いバージョンアップを終えてジュノに出ればそこは
あまりに変わらない風景で、萎えてログアウトしました。
黒のみんなは相変わらず壺に入ってるし、
テレポ36まで白でもやろうかと思えば「リジュネって何それ」という浦島っぷり。
しるぶれ?
おっちゃんが戦士やってたころは両手斧は使えない武器ぬーめろーあんで……
ついていかれへん。
実装予定のPvP(プレイヤー同士の決闘)は楽しみなのですが……

ま、FFはいいんですFFは。

別に僕のナウな話に限らず、
人間が「どうしたらいいものやら」と感じる中核には、おおよそ、
自分の持つ意識や価値観と、世の中(といってもたいてい狭いゾーンなのですが)
のそれとのズレ、があります。

それも勉強だ、と思いズレを感じるメディアを
延々と読んだり観たり聞いたりしてると、
頭が沸いてきます。ふつふつふつふつ。
ならば捨てればいいのですが、
どうもだって、こっちの方が勢力が大きいんだもの。
迎合する気はゼロオブゼローズですが、
敵を知り己を知らば百戦危うからず、というヤツです。

ぶつくさ言っていてもしょうがなく、
なにかが、どこかが問題があるのなら、
自分なりの答えをできるだけ精一杯を振り絞って表現していくほかないのですが、
それは原則として、
立ち位置がはっきりしないのは、割とクラクラするものです。
ま、もう慣れましたけども。
一本描くごとにすーっと、そういう気分になります。
(描いてる間は、だいじょうぶ)
自信の無さの表れ、なのでしょうか。
なにもわからないまま、自分が面白い、と思うものを描けていた
あの頃が懐かしい。
持つべき気分はそうであるべきなのですが、
どうしても、年を経るにつれて、経験を重ねるにつれて、
不安と不信が混じるものです。
それが、できるものを濁らせていないかどうか、
それも不安になってますます不安を生んでいきます。
「よりいいものを」なんていうのは自分を誤魔化す方便であることが多く、
つまりはビビってるわけです。
笑われやしないか、貶されやしないか、無視されやしないか。
されたっていいじゃん、
というのもわかってはいるし、だってそれはどうしようもないんですけれども、
人は揺れるものです。

絶望、というやつがこれがまた甘い誘惑の名手で、
こいつの声に耳を傾けないようにすると、不感症になる恐れもあります。
絶望もあるから、希望もある。

まあ、頑張るしか、ないのですが。

「それってちょっとどうなの!?」って話を聞いたり、
「ええー……これはあまりにも……」って本を読んだり、
精神的に穴が開いてる時に、こういうのはキツイですね。
センサーの感度を上げすぎてるのかも知れませんが、
それが仕事やし。

向いてないのかも(泣)

でもこんな折、山奥でパン焼いてる職人さんがTVに出てきたりすると、
ほっとします。
繰り返しになりますが、
自分が美味しいと思うカンパーニュを焼くことがまず大前提にあって、
それさえできればあとはどーでもいいことばかりなのです。
そのために何をすべきか。
いい小麦を栽培することか。いい水を見つけてくることか。焼成の腕を上げることか。
もろもろ、ぜんぶ。
それをひとつひとつやるだけでもう、手一杯手一杯のはず、です。
悩んでる暇など、ない。


……と、キーを打っていると原点回帰できました。
やはり、書いてなきゃ駄目な人間のようです。
明日も頑張ります……
と、明日はM澤先輩と鈴鹿へ予選を見に行ってきます。
そうとですとも。
今年はテストドライバーだったはずの彼が、いきなり走るんですもの。
琢磨ー。
どんなことも、無駄ではない。


10/9 密猟

ヤンバルテナガコガネ、という甲虫が居るそうです。
国内最大の甲虫類(カブトムシみたいなもの)で、
沖縄本島北部にしか生息しない、天然記念物です。

密猟で、絶滅が危惧されているそうです。

こういう類の密猟は、商売対象となるマニア層がいるからこそ
成り立っているわけであり、
その人々が良識もって行動すれば、
つまりこういうものを手に入れようとしなければ、
彼らもいくらか安心して暮らせるはずです。
(現実には移入種などの圧迫もあるらしく、
 密猟以外に種として危険に曝されているようですが……)

これ、何万円何十万円下手をすると何百万円という額で手に入れた人は、
一体どうするのでしょう?
飼育して喜ぶのでしょうか。
標本にして喜ぶのでしょうか。
同好の士に自慢して喜ぶのでしょうか。

がまん、しませんか。
そこを我慢するのが彼らへの愛ではないですか。

マグロの密漁、切ればわからなくなります、わかります。
ゾウの密猟、象牙になればわからなくなります、わかります。
でも、換金相手が、「好き者」以外にはあり得ないこうしたタイプの密猟は、
実に理解に苦しみます。
マニアならばこそ逆に、密猟に対し怒りに震え、
そうした業者や密猟者を徹底的に排するように働き叫ぶべきではないのでしょうか。

欲望に歯止めのかからなくなった人間は、
本来そのキッカケとなったはずの豊かな心さえねじ曲がり、
目の前の事実の虜になってしまう。
自分にも起こりうることだけに、こういう記事を見ると、
暗澹たる気分になります。

高山植物根こそぎ持って帰る話とか、これ系の
「どうして? 好きなんじゃないの?」という話は、昔から後を絶ちませんね。
日本人の「公」意識の低さとか、「ウチ」と「ソト」の峻別の話だとすると、
根は深く、どこまで行っても無理なのかもしれませんが……
「まあまあ、ちょっとぐらい」ってヤツですか。
モラル/インモラル、善い悪い、という話が日本人に効きにくいとするなら、
カッコイイ/ワルイはどうでしょう?
(儲かる/儲からないというのも効果的だと思うのですが、
 この場合適用しづらい)

それとも、美意識が駄目になってるから、モラルも駄目になってる?

少し話がズレますが、
美意識は、知識からは生まれません。
「これが美しい」と教えて貰っても、本心からそう思わなければ、
心が動かなければ、それはメッキ、むしろ邪魔なものです。
しかし人間は多種多様、人それぞれのスイートスポットは違う。
だから、子供の頃に限らずずっと、いろんなもの、多様なものに
触れていく必要がある……のだと思います。
歳と共に変わっても行きますし。
あの頃はこれが、このころはこれが、今はこれがよかった、
と思うものが増えれば増えるほど、
世界は広がりを増すはずです。

知識(や技術)はもちろんすごく大切なのですが、
ある一定範囲から外、それだけではどうにもならない部分が、
生きていく上にはあります。
情感であったり、意識・意欲であったり。
日常だけでなく、仕事でもそれは必要です。
だけど、数値化できなかったり、つまり評価しにくかったり、
あれやこれやで、ないがしろにされがちです。
それが、随分とゆがみを生んでいるように思います。
そっちばっかり、というのももちろんおかしな話になるのですが、
バランスを欠いているように、思えてなりません。

これもそう、理屈をどうこう考える前に大本に立ち返れば、
「生まれ故郷を離されてかわいそう」
という情が湧かないものでしょうか。
その情無くしてなんのマニアか、と思います。
マニアとして恥を知れ、と。
……恥、というのもまた、情ですが。
食うに困った頃、開発と自然保護で揉めてた時代が懐かしいぐらいです。
それならばまだ、議論の余地もある。
しかし金を手にすればこれ。

人間は、業深い。
でも、だからこそなんでもできるのだと思いますので、
甲虫の一匹や二匹、そっとしておいてあげてください。
それが一番カッコイイ、マニアの姿だと思います。


10/8 応援歌

昨日は御大邸にて阪神v巨人最終戦@BS。

そこにはどうも耳慣れた、しかししばらく聞いていなかったMusicが……
と思えば。
口元にひとりでに歌詞が浮かびます。

「……嵐を呼べレッツゴーレッツゴー 勝利を呼べレッツゴーレッツゴー
 ア・ー・チをか・け・ろ かがやーく光あーびて
 それ行け辰徳〜


原辰徳応援歌!

今年は応援団も各選手の応援の合間合間にこの歌を挟み、
「ジャイアンツ愛」を前面に打ち出していたそうです。
しかし今日は終盤、この曲ばかりが耳に残ります。

僕はセでは特定応援球団無し、
しかし一番野球に興味があった小学校高学年から大学入りたてぐらいまで、
巨人の4番は原辰徳。
王でもない松井でもないもちろん落合や清原でもない、
4番・サード・原、背番号8なのです。
チャンスに内野フライを打ち上げるイメージがありますが、
サヨナラ安打12本は王15本長嶋14本にひけをとりません。

これが、音響さんの拾い方もあれ、
阪神甲子園球場で大音量で聞けるとは。
もちろん関西圏にもG党は多いですが、しかしあのファナティックな
阪神ファンが(試合もリードされながら)それを認めているとは。

試合後仙ちゃんが花束を渡し声を掛け肩を叩き、
涙ぐむ若大将。
なんという名シーン。
またその後の挨拶がサワヤカに熱くて、カッコイイんだ。
総辞職のコーチ陣もグッと来てるし。
いいスタッフなのにねえ……

最大のライバルの本拠地で、敵将からこんな時間を与えてもらい、
しかもそれを満座の観衆も認めている。
そんな幸せな監督はそうはいません。
野村さんみたいな大監督でもトラブルで辞任もある、
森さんみたいな史上最強クラスの名将でも首を切られる、
最近では、大矢さんが辞める時に胴上げされたぐらいかなあ……
とにかく、仙ちゃん言うように、挫けずこれからも頑張って貰いたいものです。
NHKで解説とかも聞いてみたいな。

それゆけたつのり〜。


10/7 ノー・ノイズ

ウィスパー!(挨拶・キョンキョン風)

もうね、2003年も10月になって「きょんきょん」ってタームを
口走るのは一種のプレイで……


iPodを買った理由いや言い訳の一つが、
「朝工事うるさい」。
もうね、朝8時からですよ朝8時。
つまり朝4時みたいなもんですよ。
4時つーたらあーた、藤原拓海文太親子以外誰も起きてませんよ。
そんな草木も眠る丑三つ時から、

う゛ぅ〜〜〜〜〜〜〜んぎぁああああああああぁぁぁぁぁかーんこーんかーんこーんかーしゅぅいぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいんかーんかーんぶぅおおおおおおおおおおおおおおおおおぎぁあああああああああああぁぁぁぁぅう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛かーんかーんかーんかーんかーん(エンドレス)

まいった。

てことで朝目が覚めてすぐCDウォークマンのイヤホンをつっこんでおったのですが
いつも同じ音楽聴くのも飽きちゃうので……
え?起きろ?
それができれば苦労はせんわッ!

今日はiPodちゃん朝のお勤めに初出動。

……ぱち。
う゛ぅ〜〜〜〜〜〜〜〜ん
すわ!
……スポッ!
……ノーミュージック。
ルック・リキッド・クリスタル・ディスプレイッ!
イエス!
ノーバッテリーーーッ!

_| ̄|○

↑実際の姿勢もこう。
再生したまま寝ちゃったみたい★

楽しみにしてた作戦がケアレスミスで実行すらできない瞬間は
実に寂しいものですな。

しかしそんなガックリ都市ホーン岬の間にも工事は着々と進むわけです。
取りあえず家の中に逃げ場は無い。
外に出るか、ヘッドホンで音楽聴くか、耳を塞ぐ……
……耳栓。

すわ!
……スポッ!
……。
イエス!
ノー・ノイズ!
イエス!
ノウ・ノイズッ!!!(エンドレス)

5万円も使わんでも500円ぐらいで効果抜群のものが……

_| ̄|○

↑この時の姿勢もこう。

嬉しいので自部屋行ってPCつけても、
最近共振が激しくCD入れを漬け物石にしているALTIUMさんもノー・ノイズ。
ジージーと秋の虫のごとき蛍光灯の安定器もノー・ノイズ。
耳栓ってこんなに性能高かったっけ?
ひょっとして耳の基本性能が落ちてるから遮音されると効果が高い?
それはそれで切ないな。

ましてその上から密閉型ヘッドホンであるところのCD900STなど被ろうものなら
世は無音。
「俺の鼓動は16ビート」
などとコブラを気取ってしまいます。

で、ちょいと興味を持って「耳栓」をぐぐってみたのですが、
案外種類少ないんですね。
シイベルヘグナーの「イヤーウィスパー」か、3Mの「イヤープラグ」か、どっちか。
あと外国製の特殊なのを細々入れてる業者さんもおいでのようですが……
まああんなもの、フォーム一発成形品だからでかい会社有利でしょうし、
性能の差もつけにくいんでしょうけれども。
(しかし3Mってどこにでも噛んで来ますよね。
 あの巨大企業にして自分のやれることまんべんなくどこにでも顔を出す姿勢、
 アメリカっぽい、好きなメーカーの一つです)

調べるうちに仕入れた知識ですが、
耳栓って常用すると、耳の感度が上がるんですって。
オーディオマニアではそれを逆手にとって耳鍛えてる人も居るそうです。
さすがにそれはちょっとマッチポンプくさい気がするんですが、
飢えると、クリアになる、というのは真理っぽい気もします。
ただ、クリアになれば、正しく音が聞こえるかというとそうでもなく、
要らんノイズもたくさん聞こえる。
「聞こえない」のと、「聞いてるけど聞けてない」のは、
結果として同値ですから、クリアに聞いてるだけで胸を張っている場合では、ない。

S/N比の決め手は、こころの中にしかありません。

とりあえず、新しい耳栓を一つ、買いに行こう。


10/6 iPod

iPod!(挨拶)

買っちゃった……

初代デビュー時から気になってしょうがなかった
Apple謹製HDDmp3プレーヤiPod、
3代目マイチェンの中位機種、20GBモデルを大購入です。
ソフマップワランティ入れて5万円強の大買い物でした。

とりあえず数日の感触。
「おおむね満足」。

僕はノートPCにたくさんのmp3突っ込んで、ファミレス等々で聴く、
というスタイル前から持ってたので、
購入前に想像していた便益、手持ちの音楽がいくらでも聴ける、
という点はきっちり満たしてくれていました。
メカ的な面でも、細かい不満、というか好き嫌いは無くはないですが、
さすが3代目、よく練られてます。

個別に見ていきます。

---

・音質
素直です。
Rio500、Fieldpieceと比べるのは間違いだと思いつつも、
mp3であれフツーのCDソースであれ、「ちゃんと聞ける」ポータブルデバイス
って実は少ないので、安心しました。
たぶんどんな方でもOKだと思います。

・サイズ/ウェイト
CDウォークマンよりは小さく(ほとんどの機種よりは)軽く、
MDウォークマンよりは大きく重い、
微妙なサイズです。(本体ウェイトは158g)
ただ、MD使ってて気にならない方であればたぶん大丈夫。
ポケットだとちょっとキツイですが、後述のポーチ使って
ベルトオンなら大丈夫。もちろん、鞄に入れれば無問題です。
フットプリントの大きいCDウォークマンよりはハンドリングはいいです。

・本体仕上げ
実物見て貰うとわかりますが、実に美しく、セールスポイントの
一つになっています。
実際見ながら意味もなく撫でたくなるほどですが、
裏の鏡面仕上げは瞬く間に指紋だらけ、表面の乳白色も
今から傷が怖いです。
質感とのトレードオフなのでしょうがないですね、ここは。

・本体使い勝手(ハード)
タッチセンサーに対してタッチパッド嫌いの僕はちょっと神経質です。
理由は入力に対するレスポンスの無さ。そして頻発する誤動。
(iPodにはクリック音鳴らす設定はありますが、
 音レスポンスと触感での直接反応とではやはり違います)
ただ、機械的な可動部分を減らせば減らすほど、
ポータブルデバイスに置いては生存可能性が上がり故障率が下がりますから、
考え方、だと言われれば認めないわけにはいきません。
センサーの精度自体もかなり良く、使ってすぐ慣れます。
誤動は、慣れればかなり減らせます。

操作ロジック自体は……よく考えられていて「なるほど」と思うことも多いですが、
選択キーに当たる円形パッドと、決定に当たる中央のボタン、
戻るに当たるMENUボタンとの位置関係がバラバラで、
それが微妙。
多階層メニューを選択させるのに
「十字キー」+「決定」「取り消し」ボタン
以上のコントロール体系が存在しないのは、
ファミコンデビュー以来20年、世界中誰もが認める事実だと思うのですが
いかがしょう?
確かに、同階層に100も200もデータが並ぶ可能性のある階層を、
十字キーではなくジョグ系(これもそう)の連続回転デバイスで
選ばせたい、という希望はよくわかります。
よくわかるんですが、そのページは最終階層にあることが多く、
(この場合右キーでページ切り替え代用)
またそうでなくともページ切り替えキーを用意した方が、アクセス性は高いです。

ただ、携帯電話の普及と共に
選択キー中央に決定キー
というコントロール体系がかなり広まってしまった面もあり、
そういう意味では悪い操作系ではありません。
ただ、直感的なようで直感的ではないんです。
Appleの伝統的特徴として、ハードウェア的なキー数減らして、
それをソフトでなんとかする、というのがあります。
でも、ハードでやった方が絶対効率のいいことはいくらでもあって、
Windowsのスクロールホイールは譲れない。
コンピュータの場合は視覚的サポートもあるし
長時間使うことでの使い手側のアジャスト(キーボードショートカット等)
に期待も持てますが、こういう日用品ではどうでしょう?
トップメニューへの一発戻り、や、バックライト点灯、など、
「一発でやってもらわないとめんどくさい特殊動作」
は、やっぱりワンキーであるべきなんじゃないかなあ……と、感じました。

それはしかしかなり厳しい要求で、
「ボタン数少ない方が覚えやすい」という絶対の真理もありますし、
曲再生中にメニュー画面を出し、ほおっておけば数秒後に曲画面に戻る、
など「時間」という軸をインターフェイスに盛り込んでるところなど、
よくできてるのは間違いないです。

HDDを使っている関係で、ランダムアクセスとか弱いかな、
と勝手に想像してましたが、かなり大丈夫です。
CDのヘッド動くのと同じか速いぐらい。
次の曲の頭とかは先読みバッファしてるらしく、早送りなども小気味いいです。
音飛びも、普通の使い方では起きません。

・本体使い勝手(ソフト)
使いこんでないので僕が見つけてないだけかもしれませんが、
PCのディレクトリ構造をそのまま持ってくる、という芸はできません。
ユーザーは、あらかじめ作っておいた「プレイリスト」か、
(その場限りのワンショットプレイリストも作成可)
タグ情報を元に分類された、
「アーティスト」「アルバム」「曲」「ジャンル」「作曲者」
の大分類から選んでいくか、のどちらかで目的の曲にたどりつきます。

これ自体は悪い考え方ではないと思うのですが、
(結局、たいてい聴くのはアルバム単位ですし)
iTunesからmp3に入ったような人ならともかく、
この製品を手にしよう、などという人は
PC上で自分の聞きやすいようにmp3をディレクトリ化してると思います。
その手法が使えないのは、少々面倒です。

とりわけ、タグ情報が欠落している曲は
「その他」とか「タイトルなし」などに分類されてしまいます。
最近ならともかく、タグエディタ自体の存在を知らなかった
ずーっと昔にエンコードしたアルバムなど、
いちいちタグエディタ起動して打ち込む必要があります。
(別に打たなくてもいいんですけど、検索性操作性がすこぶる悪くなります)
また、僕の場合、シングルなり、
「これはアルバム単位では聴かないけどこの曲だけいい」
というような曲を一つのフォルダに入れているのですが、
これをiPodに持って行くとただアーティスト名やアルバム名だけが
無秩序に増え、実に気持ち悪いです。
で、そういう場合はその辺のタグを全部、例えば
「シングルコレクション」とかなんとかにしてしまえばいいのですが、
タグが全部壊れてしまう。
元曲はアルバム側にあるからいーじゃん、といえばそれはそうなんですが、
ただディレクトリそのまま持ってきたモードさえあれば済む話なのに、
なんでこんな面倒をせにゃならんのかなー、とは思います。

ディレクトリ構造を認めると、本体側でコピーさせろ移動させろリネームさせろ
ディレクトリ掘らせろ、と欲求が噴出して操作性がいきなり煩雑になる、
それはわかります。わかりますが、
「ここで楽をするためにここで苦労してくださいね〜」
と押しつけるのはどーかなー。
「構造はいじれない、けど転送はサポートする」
でいいんじゃないかな、と思うのですが。

アルバム単位で最近のmp3ソフトを使ってエンコードされている、
お行儀のいいユーザーさんにはあまり関係の無い話……
とも言い切れません。
これから100GB200GBになって何万曲パンパンに入っていると、
「ユーザー各々の検索特性を尊重する」
必要性が絶対出てきますから、その時に
「新しいタグを打ち込め」
というのは実にスマートでない、Appleらしくもないやり方だ、と思います。
MacOS Xで長年親しまれたラベル機能をいつまで経っても追加しなかった
Appleのことですから、なにか特殊な思い入れがあるのかもしれませんが。

・バッテリ
公称8時間、ちょっと持たない気がしますが、まあ、通常利用では気になりません。。
8時間、というのはポータブルデバイスにとって一つの免罪符ナンバーで、
それだけ動くと一日持つんですね。
で、帰って充電する、と。
(ちなみに3時間だと「一外出持つ」)
クレードルも精度高いし、ケーブルはACアダプタとも接続できるので、
出張等々の時はアダプタ持てば大丈夫、です。

ただ、今のCDウォークマンやMDは50時間や100時間などというものも多く、
こうなると「一週間持つ」というレベルになります。
疲れ切った身体で鞄から取り出してクレードルに挿す、
このクソメンドクサイ作業が日に一度か週に一度か、
これは通勤通学でお使いの方には結構な違いになると思います。
HDDをびゅんびゅん回してることを考えれば、
#そして何一つ機械駆動部分のないシリコンオーディオの類が
##小さな電池を使って小型軽量化を優先しているとは言え
#10時間も持てば大手振ってまかり通ってる現実を考えれば、
優秀だ、というのは認めるにしても、
世にはそういうデバイスもたんとありますよ、ってことで。
これで安穏としてはいけません。

あと、交換不可能、というのはやはり不安なものです。
本体の質感や軽量化とのトレードオフとはいえども、
また、追加が持てない、というのは乾電池パック等々で誤魔化すとしても、
我々はこの手のバッテリがどれほどアテにならないか、
どれほど瞬く間に劣化するか、骨の髄まで思い知っています。
「1年持つかなぁ……そしてその後有償修理」
っていう気持ちで使い始めるのは、やはり気持ちのいいものではありません。
変えるつもりないようですが、変えて欲しいところです。

・リモコン
再生/一時停止、早送り、巻き戻し、音量調節、ホールド
だけに絞ったリモコンです。
それ以上の凝ったことは本体でやれ、という作戦で、
これはこれでアリだと思います。
本体にでかいディスプレイ積んでる機種ならでは。
こちらはもちろんですがタッチセンサーではなくボタンなので、
僕はこっち使う方が使いやすい(笑)
使い勝手等々は平凡です。

・イヤホン
白色は本体合わせでいいとして、
今時両耳用が同じ長さのタイプ、というのは駄目です。
片方を首の後ろに回すタイプがなぜ普及したかと言えば、
・どちらがLかRかすぐわかる
・お店や人に話しかけられた時、パッと両耳から外しても落ちない
という絶対のメリットがあるからで、
これを捨ててまで両耳を同じ長さにする意味はありません。
どうせデザイナーが
「いや、服の前を通してこの白を見せたいんだ」
とかなんとかくだらないことをぬかしたと思うのですが、
これは企画屋が止めるところです。
アフターパーツが山のようにある部分だからこそできる遊び、
といえばそれはそうですが、音質が悪くない=少しは金がかかってるだけに、
実に画竜点睛だと思います。

バッテリやインターフェイス全般そうですが、
「ポータブルオーディオ」
としての文法をあまり軽んずるのはよろしくないと思います。
そちらも自信がおありかもしれませんが、
この業界とてウォークマン誕生以来24年、
家電オーディオメーカー各社が血みどろの争いを続けながら
発展してきた市場であって、
今あるいろいろ、というのはその血と汗と涙が精一杯詰まってます。
厳しいようですが、基本的に良い製品なのですから、
つまらない意地や根拠のない洒落っ気で使い勝手を損なうのは
もったいない、と思います。

・ポーチ
ベルトにクリップで留めるタイプのポーチと、巾着袋型、2つついてきます。
巾着袋は特記事項無しですが、ベルトに着けるタイプはすごく使いやすいです。
かなり頑丈で、耐衝撃性もありそうですし、
スッと入れてスッと取り出せる、でも落ちない、横のゴムの張力加減とか、
クリップの下端に返しがついてるとか、
クリップにストラップ等々を取り付けられる穴が大きく開いてるとか、
とても丁寧な作りです。
実際、ジーンズに引っかけて使っても、158g(本体)もあるものが、
気になりません。
本体の使い勝手を何割も向上させています。
なにより外面には型押しも刺繍もプリントも一切無し、というのが素晴らしい。
iPodとも、Appleとも、どこにも描いてません。
代わりに、内側の、本体を入れると見えなくなるところに、
ひっそりとリンゴマーク(白抜き)のタグが付いてます。
パーフェクトです。
この商品で一番感心したパーツです。

・パッケージ
よく言われますが箱のデザインから開け方、
付属品のパックの仕方まで含めて、
「買う喜び・持つ喜び」
の演出は一級品です。
パーツ一つ一つが、透明なトーセロ式の小袋か、
もしくはお薬のパックみたいな、裏が銀で表が透明な袋を、
ピリピリ破いて出させます。
まったくどうでもいい変換コネクタの袋破いてるだけでわくわくします。
しかも余計なものは一切入ってない。宣伝のチラシとかそんなのは。
さすがApple。
このわくわくだけで1500円ぐらいの価値があるんじゃないかと
思いました(笑)

・PCとの接続
パッケージには、IEEE1394(Firewire)のケーブルしか入ってません。
その事実をすっかり忘れ買って帰って「しまったー」でした。
USB2.0用のケーブルもありますが、別売り2500円。
また、USBだけでは電源供給されず充電ができないので、
その場合転送とACからの充電を分ける必要があります。

ThinkPads30に端子ついてたのでとりあえずの事なきは得たのですが、
翌日にPCIカード買いに行きました。
玄人志向で1500円のカードです(aだけ、3ポート)
しかし、もうデビューから随分になるし、IEEE1394のインターフェイスなんか
1000円以内であるだろう、と思った僕が愚かでした。
これが最安値で、次はバッファローや同じ玄人志向の2500円クラス。
1394持ってない方はこの余分な出費がかかるのをお忘れ無く。

転送速度はさすがに1394だと文句無いです。
もちろん大量に転送すると結構かかりますが、
普段は新譜一枚分追加していく使い方になるでしょうから、
それなら1分も待たないような気がします。

……ただ、うちの環境では、PCのスタンバイから復帰すると
デバイスとしてのiPodを見失います。
これは気持ち悪いので、転送とクレードルによる充電を分けようかと思ってます。
(スタンバイ周りでのトラブルに人生のリソースを費やすほど無駄なことはない、
 とノートPCの数々で思い知っていますもので)
ま、充電完了で引き抜けばいいだけのことですが、
それならUSBケーブルでもよかったかも……

・ハンドリングソフトウェア
転送は、Windowsでは「MUSICMUCH JUKEBOX」を使います。
これが、iPod最大の弱点です。
とにかく「どこをどうしていいのかさっぱりわからない」ソフトです。
どうしてこの、mp3プレーヤとかDVD閲覧ソフトとかこれ系は、
なんの脈絡もないところになんの脈絡もないボタンが付いてたりするんでしょう?
AV機器のリモコンのメタファーを中途半端にやろうとして
常に失敗している気がします。
WinAMPが支持を集めたのは何よりあのさっぱりしたインターフェイス
のおかげではないかと改めて思いました。

要するに「プレイリスト」オリエンテッド、というか、
それを弄くり倒すことを前提に作られています。
(iPod用のスペシャルバージョンかもしれませんが)
ですから、単品のmp3やタグが欠けてるmp3に対して非常に冷淡な作りで
(iPod本体もそうですが)
どこをどうやったら目的の動作ができるのか、
2-3時間ばかり悩みました。

他、ごちゃごちゃごちゃごちゃ個人情報を訊いてくるとか、
(しかも所在地のデフォルトは「アメリカ」だ)
インストール時に拡張子関連づけを確認も無く変えてしまうとか
(これは後から戻せるようにはしてますが)
非常に行儀とセンスが悪いソフトです。
Windows版はこれで随分損をしてると思います。
iTunesの使い勝手は知りませんが、少なくともこれよりゃマシでしょう。
Macの優位性を誇示したいが故の陰謀か、と勘ぐってしまいます。

そしてこれはMUSICMUCHのせいなのかはわからないのですが、
シンクロナイズ、つまりこのソフトに登録してあるmp3とiPod内のmp3の
同期を取ろうとすると、実用にならないぐらい時間が掛かります。
だもので追加は手動で、が基本となります。
前回接続時の情報を覚えときゃ差分取るだけじゃないかと
素人は思ってしまうのですが……
シンクロが簡単だともっと便利だと思うのに、残念です。

あとデフォルトの設定では、
iPodクレードルに挿すとMUSICMUCHが自動起動、
それはいいのですが、MUSICMUCHを終了させるとデバイスとしても
iPodが切り離され、充電もしなくなります。
(してるのかな? とりあえず電源は切れてます)
それはねえだろ、と裏拳でツッコミました。

戦略上、Win版iTunesなんてものは期待できないでしょうから、
よそのmp3プレーヤベンダーがより使いやすい物を
Appleに売り込んでくれることを願います。
とにかくこのソフトが、現状iPod一番の弱点です。

---

と、いうことで、
基本的に良い商品だけに、重箱の隅をつついてみました。
製品として主な弱点は
・MUSICMUCH
・バッテリがもっと持てば……
・ディレクトリ構造そのままたどれるモード大希望
ぐらいです。
さすが3代目、実に良くできてます。
ポータブルmp3オーディオいや、ポータブルオーディオとしても、
使い勝手や美しさ、なんて主観も交えて総合的に見れば、
最高峰に近い製品だと思います。

なによりも、
「手持ちの音楽をほぼ全ていつでも聞ける」、
これは、やってみればものすごく便利なことだと気づかれると思います。
同じようなことをPCでやってた僕でさえ、
「あ、こりゃ便利」
と思うぐらいですから。
これができるのは、あとはZenとGIGABEATぐらいで、
mp3の鳴らせるCDウォークマンでも、
最近デビューした1.5GBぐらいのmicrodriveを使った小型HDDmp3オーディオでも、
大容量化が進み512MBのモデルもあるシリコンオーディオでも、
できない相談です。
オンリーワン。

ただ。
20GBモデルに税金だインターフェイスカードだと加えますと、
5万円の「商品」です。
人はそれぞれ、ですが、このデジタルガジェット大好きな僕でさえ、
ポータブルオーディオに5万円
というのはキツイ金額です。
出せて2万。
しかもどう考えても陳腐化の速いブツですし、
バッテリが内蔵されてる等々も考え合わせますと、
コストパフォーマンスは極めて悪い。

結局は細かい点はさておき、
ここが勝負の分かれ目で、
「いつでも音楽と一緒に居たいんだッ!」
なんて方は思い切って行ってしまってもいいかもしれません。でも、
「通勤通学でちょっと使いたいんだけど……」
という方には、明らかに高すぎます。

しかしAppleが作る以上、待っても待ってもたぶん
19800なんてモデルは出てくるはず無くて、
容量を上げ小型化しバッテリを大きくし付加価値をつけて、
39800〜
というゾーンを守り続けると思います。
だから、僕も今買いました。
1年待てば世代が進んでもっと良くなるとわかっていても。
(ていうか3世代+マイチェンまで待った)

かつ、シリコンオーディオでの家電各社の腰の退けようを見てますと、
GIGABEATをやった東芝以外、誰もが待ち望む
ソとかパとかからこれ系が出てくるのは、当分先になりそうです。
HDD交換を諦め小型化した新しいGIGABEATもとても魅力的ですが、
重さはあまり変わりません。
でもなにより、イバリ度が違う(笑)

万人に買うべしと薦められる商品ではありません。
ですが、「欲しいんだけど」と相談されれば、
「買え」と背中を両手で思いっきり突き飛ばします。
買ってしまえば、いくら払ったかなんて忘れてしまうものですよ(ニヤリ)

よいものです。


10/4 ユリノキ

iPod!(不吉な挨拶)


風邪が治りきってないのに、
あまりに面白かったので久しぶりにフラフラになるまで深酒。
起きると頭がガンガンして、二度寝、
でも8時ちょうど、工事の爆音が目覚ましに。

あまりに最悪の目覚めになにからなにまでを呪ったのですが、
呪っていてもしょうがないので、えい、とばかりに散歩に出ました。
いつもどおりの長居公園です。

天高く、木々が色づき、小鳥もさえずる。
競技場まわりでは高校生達が、楽しそうに身体を動かしている。
いらんもん全部ぱーっと抜けました。
人生はなんて素晴らしい。

単純。

先頭を切るかのように黄色く色づく木がありました。
背が高く、四つにザクザクと分かれた葉が、ヒラヒラと手を振るように
舞っています。
高い空の青に映え、実に綺麗です。

……名前を知りません(泣)
こういうこと、本当になんにも知らないなあ(泣)

家に帰って調べてみると、「ユリノキ」という木でした。
イチョウと同じぐらい古い木だとか。
長居公園のメイン外周路沿いはイチョウが多いのですが、
古い木つながりでこれとセットにしてあるわけですね。
公園内小公園の周りにはサクラを並べたり、芸が細かい。
きっとこういう公園設計にも、プロ中のプロ、みたいな方々が
暗躍しておられるのでしょう(笑)
長居公園には市立植物園もあるので、
カッコ悪いことはできませんものね。

イチョウも好きです。
黄の鮮やかさと銀杏付きの可愛らしさも良いのですが、
グリーンの甘さが綺麗です。
あの木は濃い緑の期間が短くて、その甘い緑の時間が長いんです。
前後に。
街路樹として愛されてるのは、たぶんあの色が街の色と喧嘩しないからでしょうね。
(本当はやたら丈夫だから、らしいですが)

ユリノキもイチョウも、幹沿いに密度薄く、
ちんまりわさわさ、と葉がついてます。
それが可憐な印象になるようです。

葉が少ない=表面積が狭い=光合成力が弱い=未発達の古い木
なんてことがあるのでしょうか。
でも、それでも、古くから生き残ってきているわけで、
まことに生物の多様性というのは面白いものです。

有利不利だけで言うならみんな同じ方向へ進化するはずで、
そうではなくわざわざニッチ狙いに行ったり、
別の植物や動物とわざわざタッグ組んで生きていたり、
何がなんだかさっぱりわかりません。
メーカーのモノ作りで言うなら、
「多様なお客様のニーズにお応えして」
という「理由」になるのでしょうが、
生物にとって「お客様」とは一体誰か。
他の生物でしょうか。
それとも、生物も含めた環境そのもの、でしょうか。

どちらにしろ、そうして「お応えして」いった方が上手くいく、
というのは、なんだか含蓄深いような気がします。

サクラ、特にソメイヨシノは、
白と黒、開花の見事さとその時期の短さ、生命力の弱さまで含めて、
「どうしてここまで日本人好みのものが作れたんだろう」
というぐらい晴れやかな木です。
僕も大好きです。
でも、古い木にも、古い木ならではの、
重み、でもない、落ち着き、でもない、
余裕と諦めの中間みたいな、
「これでだいじょうぶ〜」
みたいな軽やかさがあります。
重々しくそびえ立つのも、華々しく散ってみせるのも良いですが、
こういうのもまた、良い。

ラメのステージ衣装のように、
ひらひらひらひらとその手を振ってくれるユリノキを見て、
そんなことを思いました。
お気に入りにブックマーク、です。


10/3 見えても、行けない。

印刷チェックのつもりで見てると、
ボロボロ書き直したいところ出てくるんですけど〜(泣)
終わらねえ〜(泣)

アクションゲームの製作で
「デバッグのしすぎはよくない」
という話を聞きました。
テストプレーヤーが慣れてくるので、難易度をどうしても
上げ気味上げ気味にしちゃうそうです。

それとは少し違うかもしれませんが、
直さなくてもいいところまで直したくなってくるんですね。
2回使ってる表現をセオリーに従ってどちらかを直したくなる。
でも、最初に描いた時その表現がいいと思って描いたわけで、
それを冷めた後からこねくり回すのがはたしていいことなのか。
どんどん、「こぎれい」にはなっていきますが、
果たしてそんな性質が、僕の描いてるようなポップなものに必要なのか。
一発勝負の「いきおい」の方が大切なのでは。

推敲のしすぎは、害のような気がします。
効率は全然別にしても。

---

イチローが今年、8月後半からズタズタになってしまって、
最終的には.312でシーズンを終えました。
一番酷かった時は.30xまで落ちて、あのイチローが2割台か、と
こちらの顔面が真っ青になったものです。
マキシマムで.350ぐらい簡単に打つ人ですから、その人の打率が
3割を切る、となるとこれはもうただ事ではないわけです。
シーズン終了後
「10年やってきてもわからないことがまだ出てくる。」
と告白してました。
今までは凡打・ミスをしても後から原因を把握して、それを修正できたそうですが、
今回は原因がわからない。
打ったと思った打球が凡打になる。
あまりの事態に体調まで崩したそうです。
あんな歴史的大バッターでさえ、ちょっとなにかを見失うとああなっちゃうんですね。

ちょっと古いですが、中島常幸がスイング改造をキッカケに
突然勝てなくなったじゃないですか。
(今はかなり復調して、去年なんか賞金ランキング6位)
あれも若き日の僕は随分びっくりして、
マスターズだったかなんだかでたとえ一瞬といえども
トーナメントリーダー張った人、つまり世界最強クラスのゴルファーが、
なぜそんな簡単にどうにもならなくなるのか、
もし改造が失敗なら、元に戻せば少なくとも元の戦闘力は取り戻せるのでは、
と思ったものです。

そんな簡単なものじゃないんですね。

やればやるほど、世界は拡がっていく。
学問も芸術も同じで、やればやるほどやらなければならないことが増えて、
やりたいことが増えて、
でも人間の能力は、努力は、時間は有限。
その中でセンターにあるこれは、というもの、もしくはセンターに近いなにか、
に取り組んでいければ間違いはないんでしょうけれど、
拡がる世界はそれをこそ困難にする。

名バッター、榎本喜八さんの話をNumberかなんかの増刊で読むと、
最後は「心眼で打つ!」みたいな世界に突入してるんですね。
禅とかそういう世界にイっちゃってる。
じゃあ、そんなすごい選手か、っていうと、生涯打率は3割切ってるんです。
もちろん2000本ヒッター、MaxAv.351ですから、すごい選手なんですけど、
ランディがヒゲ剃りながら日ポリ加工の風呂入って.389出してるわけで、
人より遠く見えているからといって、
そこへ行けるとは限らない。

神様川上哲治が本塁打の打ち方を訊かれ、
「ボールの下から1/3のところを打つと、ホームランになりやすいよ」
と答えたそうです。
無茶苦茶ですね。
でも、本人はそう思ってるからそう答えてる。
「見えてる」わけです。

見えても、行けないこともある。
見えてなくても、行けることもある。

そこのボーダーはどこにあるのか、
わかってれば避けたり突っ込んだりできて良さそうなのですが、
それがわかれば誰も苦労はしないんですね。
ま、だから面白い、ということもありますが。

ベストなどあり得ない、
それは誰もわかっているわけですが、
よりベターを求めるに如何にするべきか、というところで悩む。
そこでちょっと考えたのが、いつもの「身体性」ってところで、
我々は「人間」なわけです。
というと、「人間」の範疇から外れることを考えたりやったりしても、
無駄……というか邪魔になるんじゃないでしょうか。
イチローや常幸さんはそこへ踏み込んじゃったんじゃないかな。
言い過ぎかな。

あと、もう一段謙虚にして、
「結局は『よりベター』といえども正解は誰にもわからない」
という意識が必要なのかも。
「こうしてるから大丈夫なはずだ、こうやってるから結果がでるはずだ」
と思いこむのは間違っている……

そしてたぶん何より大切なのが精神状態。
道半ば、と思えば、不安も持てば慎重になりすぎる面も出る。
それより、ガハハと笑って力づくでアタックに出る方が、
ポロッといい結果が出たりするものです。
これも身体性で、身体は心を支配しますが、心も身体を支配できる。
皆さんご存じの通り、
積極的に・自信を持って・事に当たれば、
普段の3割や4割増しの力、簡単に出るものです。
細かな技術論より、よっぽど効く。

……でもここにもこだわり出すと、
「気分がのらないから駄目」
とかワガママ言い出すんですけど……

正解がどこにもない。
だからこそ面白い。

とりあえず、ニコニコ笑ってやるのが一番じゃないでしょうか。
笑う門には福来たる。
最近、よくそう思います。
ニコニコが難しければ、ヘラヘラでも、ニタニタでも。
余計な力が抜けていきます。

もちろん、そんな境地は遙か遙か先ですが、
もし幸運にもそんな風な悩みを抱えるようになれたとしても、
追い求める姿勢、それから、
追い求める姿勢を応援する姿勢だけは、
忘れたくないものです。



10/2 雑感

「メーテルがパメラ・アンダーソンだとすると、車掌さんはデンゼル・ワシントン?」(挨拶)


一応一段落。
あとは印刷会社さんのお返事を待って、発送するだけ。

ぽこーん、と心に穴が開いたのですが、
まだまだ、別のやらなきゃならないことは山積で。

やらなきゃならないこと、に心を圧迫されると、
やりたいこと、が見えにくくなります。

気を抜かず、丁寧に、でも楽しく、やっていきたいです。
がんばるぞー。

---

さすがカルロス・ケイロス、ヴァレンシア戦で惨敗したら、ポルト戦、
ベッカム様落として(ケガ?)エルゲラ・グティ・ソラーリで中盤固めて
ジダンとフィーゴをオフェンシブ、ロナウドの1トップ。
今レアルにできる一番手堅い処方箋だと思いますが、
こんなものをやるぐらいならベッカムを獲る必要なんか無いわけで、
マケレレの言うことも聞いてやるべきで、いや、彼は売ったにしても、
マッカやF・コンセイソンの出番はたっぷりあったはずで……
ていうかラウールがケガから戻ってきたらどーするの。
前途は多難です。

うがった見方をすれば、これも戦略の一つで、
「駄目でしょ!? こうすりゃいいでしょ!?
 ほら、ダヴィッツなりヴィエラなり獲って!」
という圧力をフロントに掛けたのかもしれません。
レアル・マドリードにとっては国内リーグよりもチャンピオンズ・リーグの方が
10倍大切ですから、ヴァレンシアという強敵相手に
「このやり方では通用しない」
と見せつけて、ポルト相手に勝って見せる、というスケジュールさえ、
「仕込みなんじゃないの?」
と疑ってしまいます。

しかし、勝っちゃうと「これでええやん」と言われかねず……
コーチって大変だなあ。

---

女子W杯、日本代表おつかれさまでした。
残念でしたが、またアテネ、頑張りましょう。
日本は、強いと思います。(相対的には男子よりも、たぶん)
ソフトの次ぐらいに世界トップに近い競技ではないかと思います。

沢ネエ、カッコイイ。

イタリア代表が「アズーリ」、ナイジェリア代表が「スーパーイーグルス」、
フランス代表が「ル・ブルー」……
と同様に、
女子日本代表が「ミラクルズ」
と世界中から呼ばれるようになるのが、僕の巨大すぎる野望です(笑)

……98フランスの前に、男子の日本代表を
「ドラゴンボール」
と呼ぼうか、って話があって、大賛成だったんですが……

ま、僕はどうでもいいのですが、
世界中からそんな風に呼ばれちゃうぐらい、
W杯でも金メダルでも、ポロッと持って帰ってきちゃってください。

頑張って。


10/1 雑感

バトルコサック!(挨拶)

「おとうさん、どうしてコサックだけ国じゃないの?」
「『冷戦』って知ってるかい、ハルヒコ」


武田製薬あたりの秘密研究所に研究材料として
連れ去られる恐れがあるのではないかと思うほど風邪をよくひくながたですが、
また風邪をひきました。
ソファで寝てしまい……

いやまあ、それはいつものことなんでいーのですが、
この木曜日は月に一度の紙ゴミの日なんです。
普通の書き損じ等々は燃えるゴミでポイと捨てていいのですが、
大量の本や雑誌はこの日にしか出せません。
で、前回かなり出して、今回もどっさり出そうと思っていたのです。
ところがその場で例の「新聞捨て袋」に入れておけばよかったのですが、
「まあ、この姿で一月放置されるのも見た目悪いし」
なんて思い、
「前の日にやればいーや」
と段ボールに詰めたままにしてたんです。

そして前の日に風邪(泣)
しょがないので先に寝て、この朝5時に起き出して作業してます。
なんでこんなしょーもないことで頭ガンガン鼻ズルズルなのに
早起きせなあかんねや……(泣)

え? 君は実家住まいなんだからおかん等々に頼め?
頼めるような本を出すんやったら頼んどるわ!!

……いや、だから、古いクルマのカタログとか、重いでしょ?

【今日の教訓】
「今日できることを明日するな」

---

風邪ひき歴32年のながた思いますに、
風邪に特効薬はありません。
結局、人間のホメオスタシスというのは恐ろしく性能が高くて、
悪い方からの復帰の能力も高ければ、
同じだけ、良い方に甘える能力も高いわけです。
散歩も、健康食品も、当初は効く。
しかししばらくすると、それが「標準」になって、
外乱が起きた時は相変わらず「異常事態」になるわけです。
風邪が異常事態への反応だとするのなら、
繊細でナイーヴなながたさんはちょっとしたことでピンピンと反応する
ピーキーな体質の持ち主で……

とかなんとかゴチャゴチャ言う前に、
アレルギー性鼻炎持ってる人間が、
ネコが4匹もうろつく家に住んでるのが間違ってますな。
あ、あとね、家のまん前に病院が建つんですけど、
その工事が最近佳境で、窓とか開けてると
なんか一杯飛んできてそうで……
でも、滞った空気、っていうのが何にもまして我慢ができないタチなので、
窓開けたくて……
工事が終わる来春まで部屋借りて住もうかとか思うほどデス(泣)

---

一度でも工事現場でバイトでも働かれるとわかると思うのですが、
あんなものね、一体何が浮遊してるかわかんないですよ。
建築会社ばかりを責めるわけにはもちろんいかなくて、
不景気で叩き合いなので、どこもギリギリもしくは真っ赤でもやらざるを
得ないので、細かいこと言ってる余裕ゼロなんです。
大手ゼネコンがそもそも駄目で、そこが赤出して仕事取りに来ると、
中小以下なんてもう、「どうすればいいんだ」です。

だからヤな話ですけど、ここ10年で建った建物なんか
信用できないですよ。
関空って行かれたことあります?
紙細工かと思いますよね。
フツーのマンションでももっとガッチリ建ってるヤツいくらでもある。
「これはあれか、地盤沈下対策で徹底して軽量に作るためにこれか」
とか思います。

最近はさすがに一段落して、マンションなんかでは
買い手がいいの欲しがることも結構あるので、
だいぶマシになったと聞きますが……
もちろん、頑張ってるところは頑張ってると思いますよ。
ダンプとかでも、大きい現場だと足元洗う設備があって、
出て行く前にそれでタイヤを一洗いして出て行くんですよね。
周辺道路をドロドロにしないように。
昨日の話の続きになりますが、
施主も、叩いてばかりでは最終的にバカを見るのは自分だ、
という現実は、しっかり認識しておかないと駄目です。
建築なんて、そうそう巨大な技術革新あるわきゃないし、
素材の値段も下がるわけでもないのだから、
安い=どこかケチってる、と考えてもあながち間違いではない。
どこの業界にも駄目な人とちゃんとした人がいます。

こういうものはお互い様だと思いますし、
できあがれば病院ですから、緊急時にありがたい施設だとは思いながらも、
いま、ナウ、うるさいのは事実です。
せめて土曜日は休んで欲しかったり……
できあがったらできあがったで
「救急車のサイレンうるさい」
とか文句言うような気もしますけどね。
人間、身勝手なものです。

---

「ほぼ日」で手帳を買っちゃいました(笑)

唐揚げ好きのi先生の真似をして、1年ばかり
無印良品のダブルリングノート(A6)を愛用しておりましたが、
最近リングがヨレヨレになってきて……
と、いうのも一つなんですが、
カヴァーにヌメ革があったのが大きかったです。
生成りのヌメ革は、使いこんでいくうちに飴色に変化していき、
それが「まい・おんりー・わん」みたいな感じですごく好ましいのですが、
店頭ではどれも同じに見えちゃう(or汚れやすそうに見えちゃう)
からか、あんまり商品バリエーションは無いんです。
手帳、というか文庫本カヴァーでああいうのが一つ欲しかったもので……

いや、そこのWebにも書いてますけど、
あの手のカヴァーで、例えばBREE製だと12000円とか軽くするので、
おまけいっぱい付いて6800円と考えればかなり安い。
在庫リスク無し、前年実績ありだからできる数字ですね。

正直、手帳は「無地」がベストだと思ってますので、
届いて使いやすかったら
「中身無地を出してくれーい」
とメールしてみようか、と考えたり考えていなかったり。
楽しみです。

---

10月の目標。

「気楽に楽しく」

ぴよさんの結婚式にF1に即売会、楽しみです。




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