吼える! ながたさん!
おもいつくままに、随想随筆。
12/25 鴨と地鶏卵でクリスマス |
なんとか一段落。 今回の反省点としては、締め切りにすごく余裕があったのに、 結局ギリギリだったところ。 サボってるわけではホントになくって、 アイデア段階での「もっといいのはないものか」を問い出すと、 いつまで経っても実作に入れなかったりするんですよね。 「ピカ」ってアイデアはそりゃもう落ちてくるのはごく稀ですから、 ダメなのを切って、フツーなのを丹念に仕上げる、というのが 普段のパターンなのですが、 余裕があればあるほど、欲が出る。 というか、 欲が半分、脅えが半分。 後で自分に「めいっぱいやったから」という言い訳を用意したいくさい気分も ちょっとある。 それは少し自分で自分がイヤなので、 来年はもう少し「えい!」と書き始めたいと思ってます。 でも中身は(本人は)楽しくできました。 面白いもので、その時々の精神状態と作品クオリティは 比例するタイプと関係ないタイプが居るらしいですね。 反比例するタイプも居るのかな。 僕は……どうだろ(笑) あまり関連性がない方かもしれません。 落ち込んでる時に、救いを求めるようにして書いた物は、 ちょっと息苦しいですが迫力がありますし、 調子に乗ってる時に、うわすべって書いた物は、 傲慢な心根が見え隠れして自分でも鼻についたりします。 そしてまた、自分で自分のものを見る時の評価と、 他人様に見ていただくときの評価はまるで関係がなく…… ただ、しんどいとは思ってもほぼ楽しんでるのは事実で、 そういう意味では幸せ者だ、と思うクリスマス。 --- 母が耳の遠い祖母用に、TU-KAから出た(メーカーは三洋) 「骨伝導携帯電話」 を導入しました。 試用してみると、確かに音が出てなくても聞こえてくるのですが、 骨伝導ユニットの当て方・当てる位置によって、 聞き取りやすさがかなり違います。 こちらの声もそのユニットが拾って届けるようなのですが、 マイク位置のように「こうすれば大きく伝わる」という法則がないので、 ちゃんとした音量で届いてるかどうか、それが少し不安になります。 でも、こういうデバイスが出てくることは間違いなく素晴らしいことですし、 恩恵を受ける人も多そうな技術です。 小型化されたら、普通の携帯の受話部分にも仕込んであると、 雑踏の中でも聞こえやすくていいかも。 TU-KAは押されっぱなしで辛いと思いますが、 こういうところを丁寧に拾っていけば、まだまだ活路はあるようにも思います。 ウチも、この携帯を「とにかく近くで言い値で」買いましたから。 字が大きいとか、ボタンが大きいとか (Docomoのらくらくホンとかそうですけど、あれではまだ甘い!(笑) 「こういう用途であるならば」筆箱ぐらいある携帯とか、 全然ありだと思うんですけど) ウチのおばあちゃんは、日常生活でも、ちょっとノイジーな場所ですと、 普通に話しかけると振り向いてもくれません(笑) 特に声質でも通る通らないあるらしく、僕のは割と通るんですけど、 母のが全然通らないんですね。 横で聞いてて「うるさいなー」と思うほどの大声出しても、通じない時がある。 両者ともに不便といえば不便ですが、 でも逆に、ゆっくり大きく、伝えたいことを伝える、 そういう声の出し方を意識してする、 そのチャンスをもらってると思えば、苦にもなりません。 日本人女性は世界一長命らしいですが、 それはやっぱり、めでたいことでもあり誇りに思うべきことでもある、と思います。 それを喜べない楽しめない社会は、絶対おかしい。 --- そして母の古くからの友人が遊びに来るというので、 張り込んで「八起庵」から「鴨なんば」のセットを取り寄せました。 麺は少し関西麺で歯ごたえが無いのですが、鴨は美味い。 そして地鶏の有精卵も32個(笑) これがまた卵独特の生臭さゼロ、アクのアの字もない まるで水のような味と喉越しで、 ご飯にかけるのは元より生で溶いてごくごく飲めちゃうというシロモノでした。 そりゃヘビも丸飲みするわ、こりゃ。 で、 「これがタマゴだとすると、普段食べてるアレは一体なんだ?」 とかまたそんなこと思っちゃうとどんよりしてしまうので、 あまり考えずに黄金色のタマゴかけご飯をガツガツいただいておりました。 かなりオススメ。 まあ、なんとなく幸せなクリスマスでした。 「なんとなく幸せ」 なんて微妙な気持ちになれる、というのはやっぱり、 なんとなく幸せなんですね、きっと(笑) |
12/19 QRIO走る |
QRIOが走ってますよ。 すごいなあ。 もう、あっと言う間に人間みたいなスムーズな動きができるようになるんでしょうね。 アナライザーでさえ二脚歩行は諦めてキャタピラで移動しているというのに。 あれはまだ日本の技術の粋を尽くしたから補助的に脚も使いますが、 メリケン生まれのR2-D2なぞ転んだら起きあがれないんですよ? ……でしたよね? となりのゴールデンボーイが起こしてましたよね? 次は腕部分に脚の応用した制御を入れて、 懐かしのブレイクダンスのように転げ回る踊りでしょうか。 あるいは入力された幅のある情報から出力を決定する、 バク転とかああいう方向でしょうか。 ついこないだ言葉通りの「バッティングマシーン」が発表されてましたが、 ああいう技術と組み合わされると、 QRIOが投げてQRIOが打つ、とかそういう図が見れるのでしょうか。 なんかこう、無意味に楽しくなってきますね。 そういうのでワクワクするのは僕らぐらいの世代までなのかな? そんなことないですよね。 SONYってすごいなあ、と思うのは、ダンスさせてるじゃないですか。 あの振り付けとか音楽とかのトータルディレクション、 あれどういう部門の誰に担当させて、それがどういうルートを使って 誰に頼んだのかわかりませんが、 ちゃんとプロがやってますよね。 あれねえ、「家電メーカー」ではなかなかできないですよ。 良くて丸投げ、頭固いところだと、そもそもそこに予算(それも高額だ) つけることの重要性を理解してもらえないんですよね。 さすがに家電業界は「世界に冠たる」という自負があるので、 有名人呼んでくればプロモーションになる という古くっさいことは考えなくなってますが、 (IT系とか、時代の先端進んでそうなところでも、こういうところのセンスというのは 一朝一夕にはつかないので、すぐアイドルとか時の人使っちゃう。 あれって金ばっかり投げ捨てて経年耐久力無いしイメージの定着も悪いし、 毎年新商品が出て一発狙う食品とか化粧品とか、消耗品系でないと 割に合わない作戦だと思うのですが……) じゃこういう、ヤラしいほどの 「どお!?」 っていうのができるか、っていうと、そこはやっぱり、(恥ずかしくもあったりして) なかなかやれないんですよね。 ダンス自体よりも、これをやらせてること自体が、あのメーカーのスゴイところです。 ロボット見て微笑ましくなるのは、 ちょっとした造物主気分になれるからかもしれません。 神は自らに似せて人間をお作りになられた、 などと昔からいいますが、それはこういう気分をよく理解していた、 あるいは想像できた凄い感受性が言わしめた言葉だったのかも知れません。 人間こそ造物主の似姿だ、なんていう思い上がりではなくて。 芸術作品を生み出すモチベーションには多々あると思いますが、 その一つ、 「自然」を自分なりに観察して分解して再構築したいという欲求、 これはどうも、誰にでも深いところで備わっているようです。 冬の公園並木の美しさに、 「ちくしょう、これを描いてみたい!」 と思う気持ち…… どうせ本物にはまるっきり及ばないにしろ、 人はそれを行い、そして、いくらかの満足を得ます。 その中毒性にハマってしまって抜けれないのが芸術家だと思ったりもするのですが、 ともあれ、それが本能的な行動であるならば、 人間が一番興味を持つところの「自然」、 そうすなわち「人間」を再構築したい、 という欲求が大きくまた強いことは自明の理、なのかも。 「あんなもんなにになんねん」 というのは、芸術によく投げつけられる言葉です(笑) |
12/10 実機見聞 SS/SX・X505 |
えと、SS/SXとX505、見ました。 やっぱり実機見ないとなにもかもわかりませんね。 それはPCでもクルマでもそうで、 じゃあなぜ、Webや雑誌の発表だけ見た印象とかをツラツラ述べるのかと言いますと、 ・プロモーションも商品のうち ・目で見て手で触ると、どうしても自分の視点でしか見れなくなる というところがあるから、 先行して一般論(に近いもの)を述べてみようと試みております。 SS/SXは、思ったよりずっと「道具感」が強くて、 個人的にはすごく好もしく映りました。 ボンゴ・フレンディがデビューした時みたいな、 「ぶっさいく……だけど好ましい」 という感じ。剥き出しのD-sub15ピンとか実に今風じゃないんですけど、 必要なモノは全部ついてるし、 スペック等々考えると非常に使いやすそうではあります。 あの、縦ピッチの短い、指の攣りそうなキーボードが許せる方には、 非常によい機種ではないでしょうか。 20万を切る価格も、SS/S系よりずっとC/Pに優れています。 というか今、SS/S系とSS/SX系、自分で買うならSX系かも…… 古くからのノートPCファンなら、COMPAQに「CONTURA AERO」という 傑作があったのを覚えておいででしょう。 あれと雰囲気が似てました。 飾らない仕事の道具〜って感じが。 X505。 薄さよりもなによりも驚きは軽さ。 展示機はバッテリが空のヤツだったので、もう少し重いと思うのですが、 (あれ止めて欲しいですよね。盗難とか消耗を考えてモックバッテリなのは いいと思いますけど、すくなくとも重さあわせて欲しい……) 「うわ」と思うぐらい軽かったです。 似たようなウェイトのVAIO Uも持ってましたが、 やっぱり小さな塊よりも平たい板の方が、 軽く感じるようです。 キータッチも許容範囲。 さすがにストロークがあまりにも足りなすぎる気もしましたが、しょうがないかな。 (僕はストロークは甘い方なんですが) それよりもスティック式のポインティングデバイスが、 ちょっと古い薫りがしました。 今、ThinkPadの標準キャップって「ソフト・ドーム」という先端の平たいタイプになってて、 これにするだけで随分操作感変わったのですが、(いい方に) X505は昔ながらのタイプ(IBMでいうとクラシック・ドーム)で、 それで損してるように思います。 で、たぶんIBMのキャップはつかない。 (昔、C1XFの時試してみましたが、軸径も高さも合いませんでした) せっかくスティック式なのに〜…… モノ的インパクトは結構あって、実際売り場でも異彩放ってたのですが、 逆に売り場ではSS/SX見た後に 「ほぼ同じことできるアレの10万高か!!」 と思うと正直、かなり萎えます。 25万などという予想価格はどこへやら、おおよそどこでも30弱。 ネット通販でも28万をようやく切る程度。 以前のほえながで「ここを客も頑張らないと」と吼えてはみたものの、 やっぱり10というのは大きいです(泣) 5なら目も無理につむれるけど・・・・ だって、かなりいい液晶モニタ買えちゃうもんね。 あーた、DELLが20インチ1600*1200を11万円台で出してくる御時世ですわよ? 「すみません支えられません」という感じです(泣) SONY的には、たとえば「薄い」とか「軽い」だけの付加価値で、 2万のポータブルオーディオと3万のそれとが併売できてたわけですよね。 でもそれは、絶対金額として1万の差だからで…… パーセンテージじゃないんですね。 しかし、これ見た後、SS/SXとか見ると、 「ゴツ!」 と思うのは果てしない事実で、 どうして似たようなことしかできないのにあんなにゴツイんだ、 とも思ってしまいます。 お金どこに使うか使わないかだけの問題で、当たり前なんですけど、 でもX505の方が、有無を言わさず 「最新鋭!!」 です。 あと二機種、また見て悩もう。 |
12/9 iTunesレイディオ |
軽くご紹介で。 AppleのiTunesのWindows版がリリースされたのはお伝えしたと思います。 iPodとの親和性は製品についてきたMusicMatchの比ではなく、 また大ぶりでシンプルなユーザーインターフェイスは操作性良好、 主戦mp3プレーヤの座をWinAMPから奪う勢いです。 で最近、「ラジオ」(Webラジオ)の項があるので (気の利いた/売り物のmp3ソフトには今はほとんどこうした機能ついてるようです) 試しに使ってみると、結構いいチャンネルが揃ってる。 もちろん、Windows標準のMedia Playerでも今は同じことができるんですが、 プリセットされてるところの選び方が上手いというか、なんというか。 この辺がApple、センスあるところ。 Media Playerだとトップに日本のFM局(の、Webラジオ)がずらりと並びます。 それはもちろん悪いことじゃなくて考え方なんですが、 それは、PCでWebラジオ聴こう、と思い立った時にファーストチョイスじゃないような 気がします。 ラジオ聴きません?そういう人は。 一時BBCに凝ってたこともあったのですが、 あれもやっぱりあくまでも「ラジオ局」なので、 そういう作りの番組が多いんですね。トーク入ったり。 で、人の声が苦手な僕はその度にチャンネル変えたりしてたのですが、 iTunesはもう完全にBGM狙い(音楽のチャンネルは)の局を選んであります。 しかも厳選、ちょっとずつ。 この、「ちょっとずつ」っていうのも非常に大切で、 むかーしPalmの開発者が 「詰め込むのは誰にでもできる、これだけに削ってるのがウチのノウハウ」 みたいなことを胸を張って言ってたのですが、 その通りです。 ネットにはWebラジオがこれでもかというぐらいある、 そんなことはもうわかっているわけです。 そんな中で良質あるいは定番を教えて欲しい。 Webは、特にそういう文化です。 一つ二つのド定番と、有象無象。 その辺のキモがさすがよくわかってるなあ、と。 「あれもこれも〜」ってやっちゃった方が楽なんですよね。 でも、それはユーザー見てない。 てなことでiTunes単独でも愛用してます。 念のため、ダウンロードはこちらから。 |
12/3 えっふぃー見参 |
……なんて書いた舌の根も乾かぬうちに MURAMASA PC-MM2 ですよ……どうしよう。 えっふぃーが発表になった時に、搭載を検討しているメーカーの少なさに 小型機好きの多くが呆然としたものですが (主要メーカーではHPとSHARPだけだったんじゃないかな) #さんはきっちり出してきてくれてよかった。 #得意の「世界初」Efficeon搭載機です。 ベンチ出ないと、いや実際に使ってみないとわからないですが、 Crusoe機と比べてだいぶマシになってるのでしょうか。 もう、それ次第としか言いようがないですね。 今はライバルとしてLet'sのRだけでなくX505もあるので…… 値段で何万円か勝てる、のはそうですが、 この特殊ジャンルであまりコスト要件が決め手になるとは考えにくいかな。 いや、サブ機だからこそ安く上げたい人も多いか。 うーん。 このシリーズ、実は各所にクセがない設計で、 「ものすご遅いのさえ我慢すれば」 結構使いやすそうな機種だったんです。 あと、価格の安いのも売りで、H3とか安売り通販で12万切るぐらいで 売ってたころもあって、もしえっふぃーが安いのなら、 15万とか切れる実売を実現できるかもしれない。 それで、我慢できる程度のスピードで動いてくれるなら…… 理念がどうのコンセプトがどうの言う前に、 主婦感覚で手が出る機種になりそうですね。 現実のモノの売れ行きって結局そこが大事ですから、 話題にはちっともならないけど、X505なんかよりずっと数が出たりして。 でもないかな、やっぱりブランドは強いか。 クレードル云々を別にしても、ケレンミ無く作られたいい筐体です。 X505みたいな禁じ手抜きで、ちゃんとEtherも内蔵ですし大容量バッテリも 2種類、底面型で綺麗にご用意。 欠点を強いて上げれば256固定のメモリかな。 あと輝度の低い液晶。 残念なことにそれは受け継いじゃってるみたいですが。 新しさゼロの代わりに、不安はありません。 発売は……年明けですか。 やっぱりこれも見ようかな(泣) ◎X40 ○X505 ×MM2 という本誌予想。 ごちゃごちゃ言っても結局はキーボード、というのが私の判断基準な気がします。 微妙にシャープっぽくてちょっと微笑ましいのは、 前機種MM1シリーズからレイアウトとか全体的な設計はそのままで、 冒険してないところ。 いや、Efficeon搭載機出す自体が大冒険です(笑) この辺のすっとぼけ加減が、あのメーカの素敵なところですとも。 あと、中村眞さんがパソコン・モバイル事業部の事業部長になっておられて 驚きました。 在籍中何度かお仕事ご一緒しました。 優しそうな顔に似合わずシャープの誇るすごい俊英でいらっしゃいます。 順調に出世されてるなあ。 ああ、時は経つものですね。 |
12/2 X40 |
フォーティ!!(挨拶) ウルトラマン80(今考えるとすごいネーミングですな) に変身するのはヤマトタケル(今考えるとすごいネーミングですな) ですが、彼は普段は学校の教師でした。 ちきゅーぼーえーぐんみたなのと掛け持ちですよ。 まさにウルトラマン。 あまつさえ初回のサブタイトルは 「ウルトラマン先生」。 今考えるとすごいネーミングですな。 そんなことはどうでもよろしい。 「12/6までに対抗機種が発表にならなければ……」 とエクストリームたんとの御対面を期待しておった次第ですが、 やはり大御所2社が黙ってはいなかった。 dnyabook SS SX と、 ThinkPad X40 でございますですよ旦那。 SS/SXの方は、恥も外聞も捨ててLet's noteが成功した手法、 「薄さにこだわらず軽さにこだわる」 という方向性でSS/S系、A4Thin/Lightのアナザーチョイスとして出してきた機種ですが、 これもう諸刃の剣で、こっちウケるとSS/S系は死ぬ。 しつこくてごめんなさい、なのですが、A4T/Lを買う層、っていうのは 実にほんの少しの ・ホントはB5系が欲しいけどロクなの無いから と、割と大量の ・A4の「ポータビリティの高いのが欲しい」 という二系統あると思います。 で、どちらにとっても「薄さ」というのはあまり訴求点にならないんですよね。 「軽さ」と違って。 薄いと実にスタイリッシュになるのですが、「それだから」と言って買ってくれる層、 なんてんでしょ、PCにそういう余計な要素を認めてくれる層は、 このゾーンのモノは買わないような気がするんです。 光学ドライブついてないと不便だし、もちろんVAIOUとかInterLinkみたいに 特殊用途でもないし、値段も高いから(モバイルの)セカンドチョイスにはもったいないし。 やっぱり、このジャンルは結局のところ 「主戦ノートで・できるだけ小型軽量」 というジャンルで、で、主戦というからには12インチXGAとフルキーボードが譲れない、 そんな層のようです。 で、いきなりぶっちゃけた話、主戦で使うからには実は光学ドライブは あればあったにこしたことがなく、 そこで既に存在するのがパナ嫌いの私ですら名機と言わざるを得ない Let'sのWと、ベクトルは違いますが同様に軽量でドライブのあるVAIO TR。 で、もっとコアな1スピンドルユーザ、私のように小うるさい元・B5ユーザからすれば、 やっぱりもっとフットプリントの小さいマシンの方が魅力的に映る…… (X505が魅力的なのは、軽さよりもそこです) とどのつまりは「ここってもう人居ないんじゃ?」と不安になるところなんです。 しかもLet'sのTが出て随分になるこの時期に、 しかもWやTRがそこそこはけてるこの御時世に、 旧大御所2社が似たようなモノを出してきたあたり、 流れの良し悪しを感じます。 キツイ言い方すれば、「遅い」。 ただ、でも、落としどころとしては今・ナウ・1スピンドルモデルを用意するなら、 (そして超小型機を除けば) ここへハメ込むしかビジネスとしては成り立ちようが無いような気もします。 やっぱり「光学ドライブは要らない」というユーザはまだ一定程度居ると思いますし、 (その昔アメリカでセクレタリーカーとして2ドア車を欲しがったような(笑)) また、両者共にもっと尖ったSS/S系やX31系と比べて実は結構な割合で 価格が安くなっており、 「実用品」としての価値は上がっています。 で、無理にいいように言えば、IBMや東芝が市場の流れを見て、 まだ1スピンドル機をやってくれるという意思表示でもある。 それは、ちょっぴり切ないけれど喜ばなくてはならないところなのかも。 歯切れ悪いですな。 ま、ごちゃごちゃ言う前にLet'sのTが (T単独と言うよりRとW込みで目を惹いてる、あれは上手いですよね) 割と健闘しちゃってるわけですから、 片意地張らずに似たものを突っ込む、というのは日本のメーカの 得意とするところです。 だから別にそのこと自体はいいと思うのですが…… キーボードが。 そろそろ「これはやっちゃだめだよね」ということで半死語を用いればFA出てる 「縦ピッチ切りつめキーボード」。 これってVAIOのSRX系とLet'sのR系がほぼ同時に採用したと思うんですが、 その当時から「これはどうよ?」と言われてて、 でもその二機種はまだB5系だったから許してもらえた側面があって。 LaVieJも先代で同じことやって筐体ごとモデルチェンジを強いられ、 Let'sのT(とW)も、 「欠点といえばそこはかとないダサさとキーボードだけ」 と言われるぐらい。 なぜ今さら……感が結構あります。 Dynabook(先頭は大文字だ!くそ!)といえば、キーボードは「最高」とは言えずとも 「ちゃんとしてる」のが伝統だったのに…… レイアウト上でしょうがなく、だというのは言い訳で、 それは譲るべきポイントではないのでは。 こういう時に兄弟機種があるのは痛し痒しで、 「そういう人はSS/S系で」 という話になるのかもしれません。 でもそれは売り手の考え方で、買い手の視点ではないですよね。 「これが欲しい、これが合うか合わないか」 が勝負ですから。 東芝的なセールスからいえば主に法人用途から、 ある程度満足できる結果が生まれるかも知れませんが、 そして、A4T/Lという我々トゥルーモバイラーかっこわらいからすれば 唾棄すべき商品ジャンルが幾分なりともまともな方向へ向かう キッカケになる気がしなくもないような気も若干 微妙(笑) SS/S系は、好き嫌いはあれ輝いてると思うのですが、 SXは随分鈍い光。でもその分、頼りになる相棒っぽくもあり。 私はあの縦縮めキーボード大嫌いなので買いません。 --- さーもーちょっと頑張ってX40いこー。 これ、もう9月末あたりですでにネットに噂が流出してたモデルで (Dothanのキャンセル前) その時からケンケンガクガク、 「TPともあろうものが(交換のほぼ不可能な)1.8インチHDDとは何事ぞ」 とか、X系がパワフルな時代から使ってるユーザの 「CPUパワーダウン!?統合チップセットビデオ!?勘弁して〜〜〜」 とか、あるいはある程度諦観入った皆さんの 「そんだけ犠牲払ってもLet'sのTみたいに1キロちょいにはならんのか、 良くも悪くもさすがTP」 とか、いろいろ言われてました。 私もそれらモロモロ、全部思います(笑) VAIOのV505系の「パワーコンパクト」みたいなコンセプトに惹かれる層の 気持ちはわからなくもなく、(あちらは光学ドライブ載ってますが) そしてX系は24あたりは実際にそうだったので、 思い切りパワフルなX系、というのもそれはそれで魅力です。 ただ、TPは昔からスペックよりも質実剛健、 道具としての信頼性で売ってきた「ブランド」ですから、 どっちかというとこっち向きの方がTPらしいような気もします。 ただやっぱり、X31比でCPUはガタ落ちビデオも内蔵 HDD容量も減った上に交換不能でオンボードRAMも今さら256、 得意のバッテリ持続時間さえ削られ、 で、得たものといえばわずか400gの軽量化…… 果たして進化とか後継とか呼べるのか、というと小首は勝手に傾きます。 IBM自身もX31を併売する、という苦しい身の振り方。 シリーズ分けして、X系をもっとパワフルに、例えばS系という名前を復活させて…… というのが本筋なんでしょうが、S系がビジネス的には今ひとつだった トラウマを誰よりもIBMが感じてるらしくて、こんな顛末に。 SONYならなんの躊躇もなくシリーズ分けするところでしょうが、 「いや、Sってほどでもないし」とか変に真面目なところが出ちゃったのでしょうか。 あと、X31は「Dothan載せてX32」という目論見かも知れません。 それも見てみたいような気もしますが、それを言ってるといつまでも…… え? TPの新型だってのに随分冷静だな、って? ん〜、これだったらX31のがいいかな、とか思ったりも…… SS/SX同様、あっちの方が個性あるような気がするんですね。 間違いは無いんだけどドキドキしないというか。 「ああ、そういうTPですね」みたいな。 しかし、TPっていうのはそういうもののような気もするし。 思えば535だって、積極的に買ったのではなくて、 「まあ、やっぱり、これかなあ」 みたいな買い方でした。 気持ち分析的には随分微妙で、それを落ち着きというのか、 諦めというのか、それは結果論に過ぎないような気もします。 SS/SXほどヤンピ、とは思いませんが、 これがあるが故に逆にX31と迷いそうな、そんな変な機種です。 --- とどのつまりは繰り返しになりますが両者揃って 「今ナウLet'sのTかよ!」という製品であり、 悪くはないと思うのですが、「わ!」という驚きと喜びがヒトカケラも湧いてこないのは、 事実です。 そしてX40のデビューは悪い冗談のようにクリスマスイブ。 そこまではペンディングにしておきまする。 エクストリームを前にして気を失うのが正しいながた像のような気もしますが、 「もうあまり無理はすまい」 とか最近よく思っていたりもして…… でもいろいろ選択肢があること自体はトテモイイコトです。 クリスマスが楽しみだ〜(号泣) |
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