吼える! ながたさん!
おもいつくままに、随想随筆。
2/28 オノマトペア |
ロデオ・テキサス! 厚切りスティキ! イヤッホゥウウウ!(挨拶) ……ということで、ご存じの方も多かろうと思いますが こちらのDVDをご紹介。 あまりにもおバカで笑えすぎます。 Web見ていただいたとおりのネタなんですが、 映像はさらに素敵な実況がついて、これがGood。 ま、人によって感じ方はいろいろでしょうけれど、 この作品の魅力は7割ぐらい実況にあるような気がします。 抱いて抱いて強く抱いて キスミーテンダーフォローミー いいリズムです。 「ジス・イズ・プロ野球〜」が10.19の彩りをさらに華やかにしたのは 紛れもない事実ですが、スポーツ中継の方向性に一条の光が(笑) ま、こんな実況されると選手はたまったもんじゃないでしょうが。 --- 僕も文章書く時にリズムかなり気にする方ですけど、 やーっぱりイントネーションとかアクセントとか時間軸とか、 そういうのは生ヴォイスには敵わないんですよねえ。 敵わないながらも 「アホかあ!」と 「アホかーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」 では違う、みたいな工夫をしてるのですが、 コアな「読み手」の中にはこういう技法を嫌う人も多いですな。 擬音とかね。 まちごうてます(言い切り) 宮沢賢治兄さんを持ち出すまでもなく、 オノマトペアの豊富さと的確さは日本語が世界に誇れる一点です。 犬の鳴き声を音の波形で検討すると、世界一原音に似てるのが 日本語の「わんわん」ですよ。 そんな素敵なウェポンを使わずにどうしますか。 いや、というよりも、擬音語擬態語を抜きにしては、 日本語の表現力を100%使いこなしてるとは言えないのではないですか? もちろん美意識は人それぞれですので、 「いや、俺は抜きで行く」 と意識的にそうするのは一向構わないと思うのですが、 お好み焼きのマヨネーズぐらいには意味があるものだと思います。 (擬声語はともかく擬態語には言語間共通性がなく、 世界戦へ持って行きにくい、という弱点はなきにしもあらずですが) しかし、 「夜の底が白くなった」 なぞという気取りきった表現より 「一面ぴぃやぁーーーーっとまっちろ」 の方が伝わるものが伝わると思うのですが、いかが? つかさー、大ベストセラー物語でも平気でフォント替えとかやってんだよ? 顔文字よりやりすぎじゃん。 世の中はもう、そうなっちゃってるの。 まあ、どうでもいい話なんですけど、なにが言いたいかと言えば 「表現手法というのは無制限に認められるべき」 で、無理に評価するならばそれが効果的であったかどうか、という一点のみ。 それも表現であるからには新しくまたチャレンジャブルなものについては、 できるだけポイントを上乗せする方向で見てあげる必要がある、 といったところでしょうか。 たぶん2000年前からおんなじこと叫んでると思うのですが、 一向に直りませんな。 戦争しちゃうのと同じ、人間のどこかに潜むナニカをひっかくからかもしれない。 特に言語はコミュニケーションツールでもありますから、 「独創的な使い方されると(意思疎通が困難になって)困る」 という無意識の反発があるのかもしれません。 そう考えると自分も同じことを違うフィールドでやってるおそれもあり、 戒めねば。 のぅわぁあああるる。 |
2/21 アーロンチェア |
やはりそれか、とのお声も聞こえてきそうですが、 やはりこれです(笑) 買ってしまいました、ハーマン・ミラー社謹製 「アーロンチェア」 新型のポスチャーフィット・Bサイズ前傾機能付き。 ちなみに購入はこちらのお店、 お代金は本体11万円に消費税5500円送料1200円しめて11万6700円。 Bサイズ前傾つきは人気で、多くのサイトで入荷待ちだったのですが、 こちらは翌日確認の翌々日発送。(なので発注したのですが) まだ大丈夫っぽいです。 「いい椅子が欲しい」 というのは仕事でも勉強でも長時間机の前に座る人間にとっては 切実な願いです。 10代など若い頃は身体の柔軟性も高く、基本的な体力もたっぷりあり、 また日常生活で自然と運動する機会も多いのである程度ゴマカシが効きますが、 30の声を聞くと、蓄積された歪みがじわじわと身体を蝕みはじめます。 3年ばかり前から、そう重篤ではないのですがしくしくとした違和感が 右の腰後ろあたりによく出るようになってきて、 まず整体の先生をまきをちゃんに紹介してもらって行ってみました。 腕の立つ先生で、実際3回ばかり通ったのですが 特に初回の衝撃は忘れられません。 「ああ、これが背筋が伸びるってことか!」 と、まるでメガネを初めて掛けたあの日のように感動しました。 しかし。 みなさん薄々お気づきの通り、整体やカイロやマッサージは結局、 どこまで行っても対処療法に過ぎず、 本来真っ当であった身体が歪んだのは、歪むような生活をして 本能的体内ホメオスタシスでも戻せないぐらい変なクセをつけてるわけで、 その歪みを取り除くには、生活習慣・身体そのものを変えていく他はありません。 で、なければ毎月のように「正しい身体」に戻してもらいに 通わなければならなくなります。 それはおかしいですよね。 ということで、手の届く範囲から、と毎朝腹筋をはじめました。 当初20回現在は32回。 あと、短距離ですがてくてく歩くようにしました。 長居駅往復で3-4キロ。 できるだけ毎日。 この二つは非常に効果的で、「進行を食い止める」ことはできたようです。 やればやっただけの効果はあるものだ、と自信も得て、 さらに歪んだ身体を正すべく、椅子と布団の改良に取り組もうと選んだのが、 アーロンチェア。 モノ好きですから小耳には挟んでた物体ですが、 スタパの兄貴も愛用と聞いては気にならずにはいられません。 初めて座れたのは、確かできたての東急ハンズ心斎橋店。 座ってみれば写真からイメージされる「硬質感」とはうらはらに、 柔軟なメッシュの座面と滑らかなリクライニング、 フカフカの重役椅子ともまた違う、独特の「柔らかさ」が印象的でした。 「むむむ、これは!?」 しかし、10万というのは誰にとっても大金です。 1万出せば選び放題の椅子に対し10万出す、それはクルマで言えば2000万。 フェラーリであったりメルセデスのSであったりするわけです。 そこで僕は得意の屁理屈をひねりだし、 「いやまあ、要するに座る人間の姿勢が大切なのであって、 そこにさえ気をつけていれば最悪パイプ椅子でもよかろう」 道具というものは。 本当に良い道具というものは。 それを使う人間の力を素晴らしくブーストしてくれるものです。 しかしどのジャンルでもいつも思い知るこの単純明快無敵の真実を、 我々はいつも忘れる。 結局、前任の椅子は14800円で買ったOAチェアでした。 肘掛けがつきリクライニングができガスシリンダーで上下し、 機能的に何の文句もなく、OAチェアなのにグレーブラウンの座面と 木のフレームが暖かみがあって、気に入ってもいました。 しかし3年あまりで(わずか、というか、3年もった、と考えるべきなのか……) 座面は完全にへたり、底付きが。 底付きするクッションは、身体の感覚点が騙されるせいか、 ただの板よりタチが悪いものです。 安物の低反発クッションを敷いてみたりもしましたが、 違和感が増すばかりでした。 「……あれを買うか」 ここで、ここでまた14800円のOAチェアを買えば、同じことの繰り返しです。 そんな進歩のない人生はイヤだ。 人間は挑戦する生き物だ。 ゴッド・ブレス・ミー。 ということで調べてみればおやおや、いつの間にやら 「ポスチャーフィット」という新機構があるではないですか。 従来型のランバーサポート(背当て)は背面の真ん中あたりにあって、 裏表挿し換えることで強弱を換えられる、という極めてシンプルなもの。 そこから発想を転換して…… とかなんとかは本家のWeb見てください。 要するに骨盤を斜め下から押し上げるようにサポートすることで、 「出っ尻」や「猫背」にならない背骨のS字カーブを 無理矢理作り上げてしまう機構です。 考え方自体は新しくも何ともなくて、昔からカー用品店などでは 同じ考え方の、「シートの背の下の方に噛ますクッション」を売ってます。 本来、椅子というものはぐっと座った時にそのS字カーブをサポートするように 作られているべきなのですが、体格には個人差があり、 下手にそういう形に作ってしまうと、 合わない人には本気で合わない椅子になりかねません。 そういう危険を避けるためには、こういうギミックが必要です。 と、いうよりも以前職場で与えられた椅子が、そういうS字カーブを描いており、 僕の姿勢のせいもあると思いますが異常に相性が悪く、 ついには別の部屋にあった安物の椅子に換えちゃいました。 Microsoftのナスビ型マウスは愛用の方多いですが、 あれも僕はヒッジョーに苦手で、親指の付け根あたりを ぐいぐい押してくる違和感が我慢出来ず、別のマウスを買いました。 「手に合わない」という理由で文字通り手放したマウスは、 生涯今まであれ一つです。 一般に「エルゴノミクスデザイン」と胸を張るデザインにはそういう陥穽があるようです。 ということで、正直申しますと座ったことがないので ちょっぴり不安だったのですが、 まあ調節機構が付いてるってことは最悪オフにすればいいのだから、 と新型・ポスチャーフィット付きを選択しました。 実は先ほど到着したばかりです。 レビュー的には一週間ばかりしてから書いた方がいいか、などと思っていたのですが、 座った瞬間、 へらへらっ と笑ってしまったので、ま、これは間違いなくイイモノだな、と思って これを書いております。 たかだか二枚の板を組み合わせて脚をつければできる 「椅子」というものなのに、ここまで差がつくとは思いもしませんでした。 前の椅子がコロナだとすると、やはりこれはSクラス。 前のだけ座ってるとなんの不満もでないけれど、 乗り比べてしまうとどうしようもない。 ま、価格が違うんだから当たり前ですけど。 ポスチャーフィットやきめ細かな調節機構に目を奪われがちですが、 椅子としての基本的な座り心地、 これがまず非常によい。 全てはそこからスタートです。 要素に分解してどこがどうだからどういいんだ、というのを一つ一つ 挙げ連ねることは、不可能ではありません。 たとえば、座面の前端が非常に薄いので(フレーム分の厚みしかないので) 膝を下げて膝から下の足を後ろに持って行きやすい。 普通の椅子だと前端部に厚みあって、それをやろうとするとどうしても 腰が前へ行って背が背もたれから浮くのですが、 後ろへもたれたままでも足が折れる。 どうということはないことのようですが、それだけでも 座る姿勢の自由度が高い、ということです。 でもそうした要素要素より、それらいろいろが組み合わされて提供される、 総合としての座り心地……が、いいんです。 誉めてばかりではあれなので、 巷でよく言われる欠点も一応ご紹介。 ・メッシュの座面/背面が衣服を傷つけないか 確かにあまり高級な服で長時間かつ長期間座ると削れるかも…… ・あぐらがかけない かきにくいです。 いや、形状的にはかけるんですけど、座面の外フレームの材質が固いので、 それが足に痛い。 ・黒くて重くてゴツイ。 と、僕も覚悟していたのですが、量感はそうでもなかったです。 前任の肘掛け付きOAチェアとあまり変わらず。 黒だから小さく見えるのかも。 重さはありますが、脚やキャスターの精度が高いので、 移動で困ったりはもちろんしません。 それでも黒がイヤな方は、従来型ランバータイプならいくらか色付きもあります。 あまり派手なのはありませんが…… ・くつろげない くつろげないです(笑) エロDVD見るのも常に正しい姿勢(笑) だもので、もちろんですが、リビングの椅子には向きません。 あくまでもデスクワーク用です。 どのぐらい「正しく座らされるか」といいますと、 僕の部屋のTVは机正面から左に45度開いた場所にあります。 FFする時は椅子をそっちに向けてやってるのですが、 机の上のPCでWebを見たい時、身体ひねりますよね。 この時この椅子だと、かなり意識して上体をひねる必要があります。 普通の椅子で行われている(であろう)おしりを座面の上でスライドさせるとか、 重心をずらして背骨を倒して角度を稼ぐとか、 そういう余裕が無い。 つまりは、「一番無理のない姿勢を強制される(笑)」という椅子です。 アーロンチェア最大の問題点は最後の一点で、 これは「正しい姿勢で長時間座るための椅子」です。 しかし、仕事場ならともかく、家の自室、自部屋で、 そこまでシビアな作業を求められることが、ありますでしょうか? 我々みたいな特殊職業の人を除けば、 部屋の椅子、というものは、ある時は書き物をするかもしれないけれど、 ある時はビール片手にTVを見、ある時は寝そべるように腰掛けて音楽を聴き、 ある時は背を倒すようにして居眠りをする…… そういうものではないでしょうか。 それら一切合切の「余裕」を切り捨てて正しい姿一本に極めたのが この椅子です。 「くつろぐならソファにでもベッドにでもいきやがれ」 という硬派加減。 もったいないですね、そんな専用椅子に10万出すの(笑) また、この居心地の概念的な固さ(座面の物理的なものではなくて)を、 「気にくわない」と思われる方はおいでだと思います。 往年の金庫のようなドイツ車だって、好き嫌いはあったわけで。 ということで、あまり積極的には薦める気にはなれないのです。 無理にそういうのが合う人を見つけるとなると……受験生とか。 逆に言うとこれ、仕事場にはとてもいいと思いますよ。 日本の数学を背負って立つ大学の助教授さんとか。 半導体製造装置の設計でCAD弄りまくるエンジニアとか。 他にも、エルシオですとかコンテッサですとか、 評判のいい椅子はいろいろあります。 僕も両者とも短時間試座したことはあるのですが、 やっぱり「きっちり座る」という点でアーロンが一番だな、と思ったので アーロンを選びました。 ハンズや大型家具ショールーム等々で、 いろいろ見て座ってみることをオススメします。 こういうモノの真価は馴染んでからでないと味わえないもの、 また一月ぐらいしたら、感想を書きたいと思います。 どうします? 背骨が伸びて笑顔が素敵になってたら(笑) まあしかし、好き嫌いはあれ、イイモノであることは間違いないです。 |
2/18 靴とビニール傘 |
【今日のホントにまったくどうでもいい一言】 「一口にうんこといっても世の中には3種類のうんこがある。 すなわちフローティング、シンキングそしてサスペンドの3つだ」 --- オマーーーーーーーーン!!(挨拶) マタ ヤッチマッタヨ ヨヤク ミス _| ̄|○ コノ オオイチバン デ _| ̄|○ W杯予選。 まあ、勝ったからいいんですけど…… 久しぶりに使うと身体が忘れてますねえ。 真面目にEPGの付いてるHDDレコーダ買おうかしら。 風邪が一進一退でへばっております。 起床後エンジンがかかってくると大丈夫なんですけど、 しばらく活動するとすぐガス欠になる感じ。 鼻水の粘度と濃度が上がってきたから、もうちょいだと思うんですけどねえ。 てなことで今日は雑感雑感。 --- どうも新しいClarksが足にフィットしきれなくて、 「不満はないけどなんだか」 という感じなので、新しくウォーキングシューズでも買おうかしら、 と各メーカーのWebサイトなど巡ってみました。 ナイキのWeb使いにくい…… 一般に気合い入れれば入れるほど空回りしますな、Webは。 Webデザインって、どっちかというとインダストリアルデザイン寄り、 「まず使い勝手」だと思う私はオッサンでしょうか。 まあナイキの場合はそこのイメージ戦略こそが生命線、 みたいなところがありますから、 譲れないっちゅや譲れないんでしょうけど、 でも、使いやすくてカッチョイイ、ってのがいっちゃんcool(笑) だって、今どきゃ気の利いた中学生でも知ってますよ。 我々はすっかり忘れてますが、 中学生にもオッサンオバハンはいます。 え? それは大阪だけかな? ちがうよね? ラーメン屋さんで鼻水が出てくるのを躊躇無くポッケに常備してる サラ金・ティッシュでちーんできる少年少女。 そういう子ってもうナイキのWebなんかトップ見ただけでバックボタンですよ。 そして一生ナイキなんか買わない。 え? そういう子はそもそもナイキ履かない? と、いうほど尖ったブランドでもないですよね。 損してるような気がするなあ。 アシックスとかさすが国内メーカーって感じ。 まあ、このぐらいで留めておいてくれるとありがたく。 「歩人館」という直営ショップもヨドバシ梅田の上にあるそうで、 一度行ってみようかしらん。 それはともかく、見慣れぬWeb見ると初めて知ることばかりですな。 最近のウォーキングシューズには、フィットネス用ってつま先に上ぞりの 角度付いてるヤツがあるらしい。 歩いてるだけでカロリー使ってダイエットですって。 あと、男女問わず、ビジネスでも履けるカッコ(人工皮革だけど)で、 でも中にはジェルとか入ってバリバリ歩けるタイプ、というのも 随分あります。 「通勤一駅ウォーキング」とかなら、こういうのがいいんでしょうねえ。 いやフツーに営業とか歩き回る人なら、こっちがいいか。 そうそう、こないだ北海道旅行でトレッキングシューズ壊れて泣いたんですけど、 あれってポリウレタン底のトレッキングシューズではしょうがない宿命だそうで、 5年で加水分解が始まって、朽ちるそうです。 でも軽くて耐衝撃性と耐摩耗性に優れた非常に良い素材なので、使ってるとか。 (GTホーキンズのWebに書いてありました) 良いシューズはそれを前提に作られてて、ソール張り替えもやってくれるとか。 ……新千歳のゴミ箱に叩き捨てて来ましたよ。 無知は損ですなあ。 --- こう、日常的に使うグッズは、 なによりも実用性・使い勝手を優先してしまうタチなので、 鞄もリュック・タイプから脱却できません。 特にここ数年、長居まで一駅(1.5キロ)を歩くことが多いので、 そうなるとリュック以外の選択肢が実質無いんです。 しかしリュック型で小洒落たのってこれがなかなか無い。 本格アウトドア用ならいくらでも選択肢あるんですが、 そういうところのシティ用ってどうしても(そして当たり前ですが) アウトドア用品臭がするんですよね。 だけど鞄屋さんが作ると、革とか使いたがって 重くてかつぎにくくて物が入らない、のが多い。 プラダが当たったのって、「軽い」という性能面が 大きそうな気がするんですがいかがでしょ。 吉田さんのPORTERとかも。 鞄自体は軽けりゃ軽い方がいいに決まってるわけで、 その目的のためにはこの現代社会で革使うなんて愚の骨頂ですよね。 いくらでも革より軽量で防水性耐久性耐汚性に優れた素材がある。 #いや、僕は革鞄好きですけど。 #鞄って字に革入ってるし。 でも実際に自分が苦労して持ち歩く、ってなると、 そりゃ楽な方がいいわけです。 でも、アウトドア用品が合わないシチュエーションはいくらでもある。 「お洒落もしつつ軽ければ……」 というのを満たしてくれているから、あの辺が売れるような気がします。 水性ゲルインクボールペンって、現在最強の筆記具だと思うんですが、 あれもあれ以上の書き味を提供出来るのは高級万年筆のみで (それも運筆の違う漢字圏では微妙な気が、個人的に) しかもそれと比べればコスト・ウェイト・メンテナンス・入手性、 ありとあらゆる部分で優ってますよね。 そりゃ席巻して当たり前だろ、と。 あとはちょっとズレますが使い捨てビニール傘ありますよね。 あれもね、値段もそうなんですけど、 実は傘として非常に使いやすいんですよね。 透明なビニールで視界が明るく広い。 これは普通の傘にはない絶対の有利点。 で、他の素材だと完全に透明って難しいですよね。 耐久性とかそういう一切を諦めた使い捨てビニール傘だからこそできる、 素晴らしいメリット。 最近では僕も、家から出る時小雨なら、何本も眠ってるビニール傘を 差していきます。 忘れても捨てても痛くないし、第一、歩きやすいから。 人間どんなに安くても、無駄な物や使い物にならない物には お金を出す気にはならないものです。 やっぱり、買われる以上は、「モノとしての」なんらかの魅力がある。 そしてまだまだ、気づかないだけのそんなものが、 そこら中にゴロゴロあるような気がします。 そういうのを見つけると儲か……いやいや、人類の幸福に貢献出来るのにな、 と思った今日この頃。 --- そして風邪気味でボーッとしてることにかこつけて、 ヤッチマイマシタ久しぶりのショードー・ショッピン! モノとレポはまて次号! |
2/13 PowerShot Pro1 |
これは少し欲しいかも。 カメラはいっちょ噛みしてみた挙句、 (どのぐらいかというとKiss買って安物レンズ3本揃えて CONTAX G1を買う寸前まで行くぐらい) 「ああわしゃ写真撮るのに向いてない」 と諦めてしまった口なのですが、 先日札幌旅行に行って友人の撮ってくれた写真を見て 「ああやっぱり写真っていいなあ」 と(笑) 写真って、面白いことに、誰が撮るかだいたい決まってきますよね。 ウチらの仲間ですと、M澤先輩とg石アナがばしゃばしゃ撮ってくれるんです。 J也さんも好きな方かな。 あとは鉄心さんの写真好きには結構脱帽もので、 狭い屋台で焼き鳥食べてる時にこれっぽっちも面倒がらずに オリンパスのデカモノを引っ張りだす様には 「あなた昔写真部ですか?」 とツッコミを入れそうになります。 語り尽くされてることですが、 その場の感動や驚きを精一杯味わうために、 写真を撮る、という行為はノイズでしかないわけです。 しかし、例えば集合写真などは特にそうですが、 「よし写真撮るぞー!」 という時に行われるアクション、 いいアングルを考えたり、改めてその風景をよく見たりする、 そんなこともその感動をブーストするのに役立つわけですし、 もちろん、タイムシフトさせて感動を長持ちさせる、 あるいはその場では見過ごした何かを発見できる、 そうした喜び楽しみもあるわけです。 そして写真は、時に巧まざる真実をも写し出す(笑) 今回の旅行でも、羊ヶ丘でクラーク先生の前でセルフタイマーで 撮った4人の写真が実によくできてて、 M澤さん、博士、僕が偽クラークポーズをてんでバラバラにとって並んでるその後ろ、 丁度僕と博士の隙間から、クラークさん(の台座)にぶら下がってる J也さんがちっちゃく写ってる。 なんというか、普段の立ち位置が突然映し出されたみたいで、 やったらおかしかったです。 そういう、 「見えない真実」 を写し出せるようになると、写真っていうのはすごく面白いんでしょうね。 それには、どういう姿勢が必要なんでしょう。 まず(シャッターを)切る、とか? 巧まざる部分に何かを求める、それはバクチですが、 でもバクチは打たなければ勝てない。 そういう「匂い」を嗅いで、シャッターを切るのかな? 陶芸とかあっち方向。 いやしかしスタジオカメラマンの方とかは、もっと作り込み系のような気もするし…… いろんなタイプのカメラマンが、おいでなんでしょうね。 もっかいちょっと、あの物体を片手に持ってみようかな、と。 --- 安物一眼レフと軽快なデジカメを所有した経験からいいますと、 カメラの描写力というのはレンズです。 画素はかなり関係ない。 だもので、描写力欲しい方はでかい口径の明るいレンズつけた、 大型機を買わざるを得ません。 逆にデジカメならではの軽快なハンドリングを求める方は、 必要以上に画素にこだわってエキストラコスト払わなくてもいいかと。 ……なーんてエラソウに言わなくても、携帯カメラ等々で デジカメ力を思い知ってる皆様の方が、 モノ的な要素に引きずられてミスチョイスをしてしまいがちな 古いメカマニアよりよほどしっかりした選択をなさってそうです。 PowerShot Pro1の気に入った点は、 ・レンズが28-200という非常に使いやすいズームである。結構明るいし。 ・なんといってもキヤノンユーザー垂涎のLレンズ。 ・ホットシューや2型液晶のサイズから見て、このクラス (NikonだとCOOLPIX8700、SONYだとCyber-shotF828) ではかなりコンパクトなサイズ。 ・マクロも充分実用になりそう。 ・割とカッコイイ。 てなところでしょうか。 これ一丁あればカメラでは困らない、という感じがします。 お値段はまあ……いいじゃないですか。 一生モノだと思えば。 ……てのはカメラでよく使われる罠セリフで、 カメラ好きの家には「一生モノ」がたくさんあるわけです。 よく考えれば誰も「一生それ一つで」とは言ってないわけで嘘はついてない…… 今さらCF、というのも上位機種を多く持つキヤノンの場合 しょうがないところがあって、要するにMicrodriveなんですね。 1GBのフラッシュなんかもなんとか手の届く範囲に来てるとは言え、 まだあの資産は捨てるには早い。 IXYの新ラインナップなんか見てると苦悩が読み取れます。 ま、これは発売されればいや発売前にでも、 歴代PowerShotGシリーズを使いこんできたスタパの兄貴が レポしてくれると信じてるので、それを待ってみましょう。 え? ネコに小判? 小判だからこそ欲しいんじゃないですか何を今さら(笑) |
2/8 北の大地へ2 |
2日目。 ギリギリまで寝てたのでホテルの(下の居酒屋でやってる)朝食が終わる時間、 しょうがないのでスターバックスでホットサンドとラテ。 ほら、言ったとおり(笑) 窓の外雪景色でこそ、シアトル生まれのラテが魅力的なのです。 熱帯魚みたいな「私をスキーに連れてって」ルックのJ也さんと、 カナダ・ナショナルチームユニフォームのM澤先輩が ともに「らしいなあ」と思いつつ、僕自身は弟に借りた(ここが一番僕らしい) フェニックスのスキーウェア。 似合ってません。 うちの弟さんはファッションセンス良くて、自分にぴったりなものを選ぶので なにか借りるといつもげんなりします。 バンコランの真似をするパタリロみたいな感じになって。 まそれはいいのですが、地下鉄とバスを乗り継いで、 現地「スノーモビルランド・サッポロ」につきました。 もちろんスノーモビルは初めてです。 簡単な講習を受けていざ出陣。 面子はインストラクターの方を先頭に、 J也さん、閣下、博士、O24さん、私、M澤先輩。 後ろ3人がバイク乗り経験者です。 閣下夫人もお越しですが、女性は別コースでインストラクターさんも 別にお一人つきました。 機種はYAMAHAの実用車、BR250。 2スト250単気筒車です。 1時間走り回って感想。 バイクともスキーとももちろんクルマとも違う、独特の乗り物でした。 バイクやスキーと違って、搭乗員の荷重移動で曲がるものではありません。 (上級者や上位機種はわかりませんが) 前のソリで道筋を定めて、そこへ後ろのキャタピラで乗せていくのですが、 キャタピラ部の接地面が大きいので、そう簡単には曲がらない。 ので、大舵角を当てて一気にトルク掛けて強引に曲げる、 という豪快なドライブが一番あってるようです。 スロットルはバイクと違って、右手親指で押す小さなレバーなのですが、 グリップ式スロットルではアクセル調節が難しいぐらい、 大きな舵角をよく使います。 最初、バイク感覚であまり舵角当てずにお行儀よく走っていたのですが、 それよりもギャッと切ってグワッとふかす方が有効だと悟ったので、 そうやって走るとこれがワイルドで楽しい。 あ、オフ車に乗ってる人だともっと馴染めるかも。 でもやっぱりキャタピラ使ってる構造上、 日本の山道をくねくね走るより、 カナダの大雪原とかをびみゃぁーーーっと走る方が 気持ちいいような気がしてなりません。 日本ではムリかも、と思いつつも、そういう場所でまた乗ってみたい。 閉口したのは今はかなり嗅げなくなりつつある 2ストスメル。 一列縦隊で車間距離も短いので、臭くて臭くて。 綺麗な景色とかモビルの運転特性と格闘する前に、 とにかくこれがたまりません。 おかげさまでたっぷり喉鼻を痛めて、この日はその後 鼻炎発作に苦しむことになりました。 もし、モビル乗りに行こうと思ってらっしゃる方がおられましたら、 ・フルフェイスヘルメットを持参する ・花粉対策級の本格派マスクを用意する などの自衛策を取られた方がいいと思います。 #こちらのお店は(ジェットの)メット、ウェア、手袋、長靴まで無料レンタルです。 あと、パワステはもちろんついてませんので、腕はちょっと痛くなるかも。 しかし初めての乗り物に乗れたので、 大興奮大満足。 めっちゃ楽しかったです。 エンジン付きのプリミティブな乗り物、って楽しいですねえ。 わたしゃチキンな科学の子なので、ヨットとかグライダーとかパラグライダーとか、 「自然まかせ」なのはちょっぴり苦手なのです。 ちっちゃくてもエンジンで動いて欲しい。 残るはジェットスキー(プレジャーボート)かな。 --- で、バーベキューで羊肉をいただく。 個人的に肉魚のクセはからっきし大丈夫な方、いやむしろ その方が個性あっていーじゃん派なので美味しくいただきました。 その後M澤先輩とJ也さんはばんけいスキー場にスキーへ。 私と博士とO24さんは市街へ。 今日帰ってしまうO24さんのおみやげ・セレクションで、 大丸の地下をうろついてみたり、「佐藤水産」を見て回ったり。 塩辛好きの二人で塩辛試食しまくって。 やっぱ美味いのよー。 海産物もフレッシュネスが基本だねー。 そして時計台裏の美味しいコーヒー屋さんで一休み。 いやあ、コーヒーはどこの街でも美味い店ありますねえ。 ウェル・バランスドなブレンドで、気に入りました。 ここももう一度行きたいお店。 さて、合流までまだ時間がある、ってことでJRタワーに登ってみる。 アホとなんとかは高いところへ登りたがるといいますが (だから煙は隠さなくていい) その通りで、900円払って昇ってみました38階。 つまり38階程度で展望台ができちゃう背の低い街なのです、札幌は。 それが、道の広さとあいまって空の広い、明るい街という 印象を与えてると思います。 昇って嬉しい誤算、夜景がすこぶる綺麗。 凱旋門から眺めるパリ、と言うと言いすぎですが、 適度な高さと、作られた街であるが故に縦横整然とした光の流れが 実に美しい。 都市の中で都市を眺めるのも、 六甲や長崎、函館のように都市の外から都市を眺めるのに 負けないぐらい美しいと思うのですが、 たいてい、都市の中からだと、でかいビルどもが邪魔をするんですね。 それが無い。 ので、美しい。 凱旋門を持ち出したのも、あそこもそんな感じだったからです。 そして特筆すべきはシャレのわかる設計者が用意してくれた、 夜景一望のガラス張り男子トイレ。 気分はマンハッタンペントハウス、世界は俺のモノ。 いや、あそこで小水を垂れ流す権利だけで900円の価値があります。 札幌の新名所かも。 --- O24さんと駅で分かれた後、また2人と合流して4人で夕食。 今度は炭火居酒屋。 ここもまた、美味い。 とにかく素材が(一つを除いて)いいので、居酒屋的あまり手を加えない料理は、 なに食べても美味しかったです。 4人でいろんな話をしてゲラゲラ笑い転げておりました。 さんざ食べて4000円。 安い…… で、やはり札幌に来たからには、ということで、ラーメン屋さんで締め。 ところがすすきのの一軒目は人だかりでアウト、 狸小路の二軒目はなんと日曜10時で閉店。 ということで「てつや」という、ラーメンの鬼鉄心さんも行ったという 地元有名店にタクシーで乗り付けることに。 「てつや」、今最もスタンダードなしょうゆとんこつ背脂乗せ系。 美味い。 文句なく美味い。 しかし、「ラーメン」というモノの立ち位置を考えさせられる一品でもありました。 「美味いモノ」って、私見ですが最終的に完成度を上げていくと、 「水のようなモノ」になっていくような気がします。 バランスよく、一気に呑み込むように食べてしまう。 後には「ああ、美味しかった」という感想しか残らない。 それは、パーフェクトコンディションの日本酒の銘酒から、 「こけし」のカツ丼まで、美味いモノ全てに共通する特徴ではないでしょうか。 そして「てつや」の正油らーめんはまさにそういう品で、 スープ最後の一滴までごくごくと飲みまくってしまいました。 実にバランスがいい。 「ああ、美味かった……」と思いました。 しかし、ラーメンってそういうもんでしょうか? ラーメンに限らないんですけど、いやそれこそフードに限らないですけど、 「ジャンクなもの」に、人はそんなもの、なんといいますか 「完成度」なんて求めてるんでしょうか? それよりも、崩れる危うさを含みながらも一発本能に響くような、 ガツンとした何か、それが欲しいからこそ、 数ある食品のうちで「ラーメンが食べたい」と夜中発作的に思うんじゃないでしょうか。 もちろんどんなラーメンもあっていいと思いますし、 レアル・マドリードに「サッカーはもっとスペクタクルでなければ」などと 言ってるような気がぎゅんぎゅんするのですが、 「ジャンクであることを捨てたジャンク」 には、モノとしての価値はあれ、ジャンクとしての価値はない。 そんなことを思ったのです。 出たての頃から写真集買ってるマイナーアイドルがブレークしちゃった アイドルマニアみたいな、そんなほんの一抹の寂しさを覚えました。 しかしジャンクであることと一般的によくできているモノであることは、 両立しえないのでしょうか。 そんなことは決してない、 ジャンク大好きな私はそう思い続けてはいるのですが、 今回「てつや」でラーメンを食べて、 「ひょっとするとムリかも……」 と寂しい予感が胸をよぎってしまいました。 モノとしての完成度を高める、それはやはり「結果として」 各要素バランスを極めていくことになり、 その、どの要素も得点の高いまーるいレーダー図、 それはもはやジャンクにはなり得ない。 イイモノ好きに気に入られても、ジャンク好きのハートを掴みきれないモノは、 ジャンクとは言い難いのでは…… そんないろんなことを無限ループに考えて、夜はなかなか寝つけませんでした。 誤解なきよう繰り返しますが、「てつや」のラーメンは非常に美味かったです。 美味すぎるが故に、そんなことを思ったまでです。 寝つけないので、ホテルで自販機で缶の北海道限定 「サッポロ・クラシック」 をいただきました。 美味い。 これはホントに美味い。 翌日空港でまた飲んじゃいましたもん。 くそ、こんなビールをいつも飲めるなんて北海道の人はなんて幸せなんだ。 何本か買って帰ろうかと思いましたが、そうやって運んで飲むと 美味しくないに決まってるので断念しました。 個人的にずしんとしたタイプよりも爽やかなタイプを好むので、 その点ポイント上積みしてるような気もしますが、 でも博士も大推薦の一本で、瓶はさらに美味いとのこと。 うーん……悔しい…… あ、あと水。 ミネラルウォーターのペットボトルを都合3本飲みましたが、 どれも美味しかったです。 都市圏で買える有名品、南アルプスだとかああいうのと違って、 なめらかでまろやかでクセのない感じ。 その分パンチはまるで効いてないのですが、温度変化や経時変化に強い印象。 次の日の「ボルヴィック」なんて飲めたもんじゃないですが、 「夢水氣」は飲めました。 日常的に飲むならこういう水の方がありがたいかも。 --- 総じて食べ物は一つを除いて美味いです。 翌朝、ホテルの朝食で牛乳を飲んだのですが、これなどは 「普段飲んでるあの白い液体、あれはなんだ!?」 というぐらいめっさ美味い。 そりゃこんなものなら嫌いになる要素などない、って感じです。 クセもなく変に絡みつく後味も臭みもなくまさに水のよう。 これなら飲みながらご飯も食える、という勢いです。 しかし問題は、そのご飯。 そう、たった一つマズイもの、それが非常にクリティカルなことに、 コメ なんです。 それも「ちょっと落ちる」とかじゃなくて、洒落にならないぐらい。 なにがって、味がないんです。 そのホテルの朝食も、他別に全然大丈夫で、焼き魚も卵焼きも味噌汁も、 (味噌も美味しい)充分標準だったのですが、 ただ一点、ご飯だけがマズかった。 そこで思い返せばバーベキューの時出てきたおにぎりも味が無くて、 「まあでもこういうところで出してくれるものだから、こんなもんだろ」 と思ってたのですがそれは間違い、抜本的にコメがダメなんです。 そういえばウチでも一度「きらら397」を買ってみて、 家族全員から不評、コメ好きの母がブチ切れて 「もう二度と買わん!」 と絶叫してたことがありましたわ。 聞くところによると、北海道米は炊いてから時間が経つにつれて 味の落ちが早く、匂いも変になっていくとか。 やっぱりイネは南方起源ですから、あそこまで北の地で育てるには、 生物学的に無理に無理を重ねているのかも知れません。 しかし本州から引っ張ってくるコメは輸送費がかかるために高いとか。 たいていの食いしん坊はコメが大好きですから、 これはゆゆしき問題です。 どんなに美味しいお魚があってもお肉があっても バターがあってもミルクがあってもビールがあってもお菓子があっても、 コメが不味くては生きていけません。 博士も「コメはいろいろ試したが……」とため息をついていました。 うーむ。 今北海道では、「道産道消」(うろ覚え)なる運動があって、 要するに北海道で獲れたものを北海道でじゃんじゃん消費しよ〜という ノリだそうです。 食糧自給率はなんと150%を超えてるそうで、 (旬を外した野菜を除けば)ありとあらゆるものが揃う北海道、 それは非常に正しい方向だと思います。 「サッポロ・クラシック」一本でも「ああくそ、北海道羨ましい!」と 思わせるにたる逸品ですから、そういう食べ物飲み物、 北海道でしか味わえない北海道の味覚がさらにさらに揃ってくれば、 香港や韓国にメシ食べに行く人がうじゃうじゃいる昨今、 食べ物をさらなる観光資源にしていくことは十二分に可能だと思います。 毛ガニとかそんなスペシャルなものじゃなくて、 フツーにバター美味くてパン美味いわけですから、 それだけでもパン好きにはこたえられない場所ですし。 しかしそれには、しかし日本人の美味いモノ好きを集めるには、 絶対に「美味いコメ」が必要で、 それはもうどんな手段を使ってでも揃える必要があると思います。 新潟と道県ぐるみバーター契約して米回船みたいなのを定期運行して、 帰りは牛乳載せて運ぶとか。 いやもはやそんなノリで。 ここで不安なのは生粋の北海道育ちは米の美味いマズいに鈍感ではなかろうか、 という点で、そこはもうしょうがないので、 味見役を大都市圏かコメどころから引っ張ってくる他はない。 こんなに基本的食品で差があるとは思いませんでした。 まさに別大陸です。 米が米がと言ってますが、逆にいえば北海道生まれの皆さんがたとえば 東京でも大阪でも出てくれば、クソマズイ、 「これを牛乳なんて名乗っていいのか!?」 というような白い液体を飲まざるを得ないわけで、 こんなもの飲むぐらいなら死んだ方がマシだと思い詰めてる上京したての 学生さんとかも多々いそうな気がもりもりします。 バターもそう、お魚もそう。 札幌は、 特に馴染みきって「最高だ」と吼える人と、 1シーズンで「もうイヤだ」と帰りたがる人がいる、 と聞いたことがあります。 雪のせいかなあ、とも思ったのですが、新潟や仙台でそんな話は聞かないですよね。 たぶんね、コメですわ。 それをなんとか誤魔化す方法を見つけるか、あるいは我慢出来る人にとっては いい街で、 我慢出来ない人にとっては (働いてると必ずお家でご飯食べる、ってわけにはいかないですからね) もう一秒でも早く逃げ出したいところになるのではないでしょうか。 イギリス人やアメリカ人が世界を征服して、 イタリア人や中国人が内向きなのは、 普段から美味いメシを喰ってるか喰ってないかの違いだと思うのですが、 食べ物というのは人の根本に強い影響を与えるものです。 札幌の印象に、日本と日本人に独特の粘り気がほとんど感じられないのは、 気候も街の作りもあると思うのですが、 あの粘る「ごはん」に対して執着心が薄いからではないでしょうか。 しかしそれはもちろんイイワルイなどない個性であって、 特に僕には、よその何の特徴もない地方都市よりも、 その個性的な、風通しのよい雰囲気が魅力的に映りました。 帰り、タクシーの運転手さんが 「いやあ、札幌は歴史の無い街で」 などと謙遜されてましたが、そんなこと言ったら神戸も横浜も同じです。 みんなすっかり忘れてますがこのお洒落で人気の二つの街は、 明治に作られた人工都市です。 なにも卑下する必要などありません。 歴史が無いが故に、猥雑な歴史の闇もあまり持たなくて済むものです。 その運転手さんにスピンターンを御馳走になって、 ウォシュレットのないチサンホテルに帰りました。 もっと魅力的な街にしていくための、手持ちの資産はいろいろあると思います。 サッポロ・クラシックに舌鼓を打ちながら、そんなことを。 また明日。 |
2/3 雑感 |
オリジナル・ラヴの田島貴男さんが、 岡本太郎や矢沢永吉やニーチェの本を 「お守りがわり」にいつも持ち歩いてるという話を聞きました。 えーと、私もそれに近いノリで司馬の叔父貴の本をいつも2冊ばかり。 頭が動かない日にめくると、すごく刺激になるのです。 逆に、大好きなそんな本も読み進められなくなるぐらい 妄想がびゅんびゅん回ってる時もあって、 そんな時は無理せずその妄想に心をゆだね。 バロメータですね。 自分にとってのそういう、 「精神用コーヒー」みたいな本がある、というのは実に幸せなことです。 叔父貴の本でも「街道」は特にマッチしてて、もはや手放せません。 今21巻目ですが、43冊読み終えたらどうしようと今から不安です。 もう一周か(泣) 自分の描いたなにかが、どなたかのそんなモノになれたら、 これに優る喜びは無し。 そういうものを描いてゆきたい。 --- 1年ぐらい前に「これやってるんですよー」とご紹介しました チタン練り込みネックレス、その時はちょっぴり恥ずかしくてお伝え出来なかった メーカーはファイテン。 その時は幾分胡散臭かったWebサイトも今やもう立派なもので、 TVCMをご覧になった方も多いかと。 去年の阪神にも使ってる人多かったので(金本選手や井川選手) 知名度も売り上げも上がったんでしょうねえ。 なんつーてもランディ=ジョンソンが使ってるとなれば、 原理や能書きはどうでもよくて、「使ってみよう」と思いますよね。 女優さんが化粧品宣伝するのとはワケが違う、 真面目に成績そして人生に直結する試合で実際に使ってるところを 見せつけられるわけですから、信じてしまいます。 個人的にも結構効いてて愛用してたのですが、 「にんにく卵黄」同様、 効いてるから無理ができる→結果的に身体に負担を掛ける というケースがあって、今はその日の気分でつけたり外したりしてます。 逆に言うと、そのぐらいは違います。 それでも自分の感覚より説明を求めたくなるのが我々ぐらいの世代の 悲しい佐川急便で……と思っていたら、「伊東家」で キップをツボに貼ると身体が暖まる という裏ワザをやってました。 キップの磁力がツボを刺激してるんですって。 実際、サーモグラフィで貼る・貼らないの差を見せつけられりゃ 信じる他ないですわな。 むろんプラシーボの可能性もたっぷりあるのですが、 たとえそうだろうと実効出てりゃいいじゃん、という根元的な話は置いておくにしても、 普通は「え〜? キップで〜?」と逆プラシーボな気がしますし、 まあ効果あるんでしょうね。 ピップエレキバンは今日も元気に売られてるわけですが、 あれって確か普通の医学ではこれっぽっちも根拠ないんですよね。 でも、効くと思うから買い続ける人がいて、支えてる。 広告宣伝による一見さんサイクルだけでは、絶対にあんなに持ちません。 やっぱり、適度な磁力によるツボ刺激には血行増進効果があって、 それがコリや冷えによく効いてるんでしょう。 たかだかキップ程度で効果出るわけですからねえ。 世の中にはまだまだ、我々の知らないことが多いですな。 謙虚にいかねば。 |
2/2 雑感 |
スーパーボウル見逃した_| ̄|○ あればっかりは熱戦が多いのでよく見ているのですが。 今年は特に激戦だったらしいのでなおorz。 --- 夕食後「さてFFでもしますかね」とパッドを手に取ってみればメンテ。 うとうとして起きて今1:30、 「すみません長時間になります最短でも翌朝8時」 という凄い断り文が。 サービス開始当初から血反吐を吐きながら頑張ってきた エースネットワークエンジニアが、度重なる 「このままじゃそのうち駄目になります、 これだけの予算掛けてこれとこれとこれを……」 と進言するのを 「まあまあそのうちそのうち」 と聞き流され、ある日「ああ、これじゃ駄目だ」と気持ちが切れて 12/31付けで退社したと見た(笑) Etherのハブなんかでもちゃんとした(?)寿命がある、 って事実すら知らない人がほとんどですからねえ。 いや僕ももちろん全然知らないですけども。 駆動部分の無い電子機器だからって、無限に動いてくれるものじゃないッスよ。 ルータとかも平気で壊れますしね。 電気で動く以上、電源周りとかはやっぱり劣化するのです。 しかしこう、ここんとこ度重なるメンテの際に 「ネットワーク機器の構成変更」とか「サーバ機材の入れ替え」 なんてことが後から報告されるんですけど、 そんなんて多重化とかでなんとかなんないの? ブレードサーバとかってホットスワップじゃないの? なんて素人的にも思ってしまいます。 妄想ですが、 「アタックされて守りきれなかった」 と発表するとサービス自体への信頼が揺るぎそうだから、嘘ついてるとか。 だってこないだまで特に問題なくうまくいってたのに、 最近あまりにダメダメなものなので、 そりゃもうヒューマンファクターかなあ、と…… --- 最近とみに英会話能力が無いのが悔しいです。 いや、ちゃんとした英語じゃなくて英会話。 もっというと罵倒。 北米の外人さんの酷いのは酷い、と前にもお伝えしたかもしれませんが、 「戦利品をロットするな」 (時間が来れば勝手に分配されるから) という文化が向こうにはあるらしいです。 そういえば一度、トンデモ超墨にそんなこといわれましたわ。 じょおおおおおおっっっだんんじゃない。 いや、日本がアメリカがどうのとかではなくて、 FF11は1年半前からサービスされてるMMORPGです。 我々が作り上げてきた文化がいわば「ヴァナの常識」であって、 一応それを元に行動してくれないと困る。 常識を無視する輩はどんな集団でもいて、それはもうしょうがないのですが、 新しくやってきて新しい常識をでっちあげ、るぐらいならまだしも それを押しつけるとは何事ですか。 恥を知りなさい恥を。 いや知らないんでしょうけど。 と、その話聞いて、 「ああ文化摩擦ってのはこういうところからくるのかなあ」 と。 ほら、カラー柔道着の時とかも、日本人的にはたまったもんじゃなかったですよね。 それこそ「こっちのいうこと聞けないなら柔道やめろよ」とか言いたいところですが、 もうそんなことも言えないぐらい、世界に根を下ろしてしまった。 だから喜ぶべきことでもあるのですが、 でもやっぱり正直、寂しいですよね。 「『柔道着が白い』ことまで含めて柔道である」 という気持ちの根幹まで理解した上でなお、 「でもメリットあるし」とカラー柔道着に賛成してる外国人、 なんてどー考えても少なそうではないですか。 ちょいと前の日本人がエコノミック・アニマルと称されましたが、 あの頃の日本人というのは相手に合わせず己のやり方を貫こうと しすぎていたのかもしれませんね。 それが効率よい、それが正義だと信じて。 ま実際そうだったんでしょうけれども、具体的なメリットデメリット以上に、 「これはこう」 という譲れないものも、各国各民族各集団、いろいろあるわけです。 それを、無視したり、自分のものを押しつけていたり。 「郷に入っては郷に従え」 とはよくいったもので、やっぱりそういう文化・常識は、 尊重すべきですねえ。 ていうかするからしてくれ。 「戦利品はロットするものなの!! もう2年も前から決まってるの! あんた……ヴワクワァ!?!?」 と、罵倒したいわけです。 --- 「……あよ」 「あ、おはよう。……眠そうだね」 「……あんたのせいで眠れなかったのよ」 「え?」 「あんたが夢にでてきて、だからドキドキして眠れなかったの!」 「そ、そんなこと言われても……」 「バツとして今日のお昼は屋上で昼寝だからね!」 「……お弁当、忘れたね?」 「ちっがうわよ、持ってこなかったの!」 「サンドイッチがいい? ピザパンにする? ウィンナーロール?」 「……メロンパン」 「果汁入りだね」 「……今日は、普通のにする」 「はは、じゃあ、ミルクも買っておかなきゃ」 「あんたはいつもどおりウーロン茶?」 「うん」 「じゃそれもらうからいい」 「え、だってメロンパンには」 「いいの! お金の節約!」 「……ふふ、はいはい」 「食べ終わったらすぐ昼寝だからね! ……ちゃ、ちゃんと膝貸すよーに」 「はいはい。 じゃ本でも持っていっておこうかな」 「駄目よそんなの」 「ん?」 「あ、あんたのせいで眠れなかったんだから、 ね、寝るまではちゃんと世話してなきゃ駄目じゃない」 「世話って?」 「……あ、あたま撫でるとか、いろいろあるでしょ、いろいろ」 「本読めないよー」 「だってあんたのせいなんだから!!」 という感じで眠れなくなってしまったのでFF話から追加。 えーと、サーバ止まってるわけですが、そゆ情報を我々がどこで見るかっつーと 公式サイトですな。 センスねえでしょう!?!? もうね、愚の骨頂っつーかね。 「おや繋がらない」、こういう非常時にユーザーがWebに求めてるもの、というと 「今システムに障害があるのかないのか」 ですよね。 それがあれば待てばいいし、無いのならこっちの機材や回線かもしれないから、 原因を探る。 まずそれこそ画像無しの表紙ページにサーバステータスおよび緊急告知を 「テキストで」出して、あとはこのページへの導入を「Enter」って書いときゃいい。 何か障害起きると、この糞重いページにみんなが殺到するから このページ自体もすごい重くなる。 こんなとこに装飾はいらんのです。 火事から逃げる時に化粧するバカはいないでしょう? ……つーよーなことはWebデザイナーなら誰でも知ってる(と信じたい) じゃ何がこんなページになる理由か、っていうと プレゼン文化なのかなあ、とか。 あんまよくわかってないお偉いさんとかが見て、「良し悪し」判断されちゃ、 まあこのぐらいにはしておかないと駄目ですよね。 これに限らず、あの「社内プレゼン文化」っていうほど無駄なモノはない、 と元電機メーカー企画屋の僕は固く固く確信してるのですが、 いかがでしょうか。 企画屋がプレゼンすべきはお客様であって、 上役やないんです。 あんなことしてるから意志決定でブレが生じたり時間がヤケクソにかかったりする。 ベンチャーやワンマン中小企業の小回り、って結局は アレが無いからじゃないでしょうかね。 もうね、パワーポイントとか寒気がしてきますよ。 あんなもんで体裁整えてるヒマがあったら中身練れと。 ああいうのは、最初は 多数のみんなに見せる手段がない→ OHP使おう→ OHPは準備があまりにもめんどくさい→ じゃPPでノートパソコンでプロジェクターだ ってとこから始まったと思うのに、 いつの間にやら手段と目的が逆転してますよね。 美麗な会議資料なんて要らん、つーの。 いい企画ってのは一目で便益がわかるものです。 「少林サッカー」と聞いただけで「どう考えても面白そうだ」となる、 これ。 また、あんなことやって仕事してる気になるのも実によくない。 他の社と一緒になんかやる時なんか、 プレゼンにプレゼンで対抗して、お互い無駄な時間と労力たっぷりつっこんでる。 もう完全なマッチポンプで、仕事のための仕事をしてお互いに 仕事増やしてるんですよね。 パワーポイント、いや会議資料をPCで作ることと、 コピーを禁止してみてはいかがでしょう。 そうすると非常にシェイプされた仕事になるような気がします。 話を戻すと、 あるいはまた、ユーザー舐めてるのかな? 「頭から小綺麗なのにしとかんとカッコつかんやろ」とか。 えーと、そのレベルのユーザーさんはまず重くて表示されない時点で ぶち切れてるのでその努力は無意味です。 「下を拾えば上も拾える」というのは多くの場合幻想で、 それは正規分布の中心点を下にシフトしてるだけで、上は切ってます。 そしてFF11やるような人の多くは、コレ見て 「センスねえええええ!!」 と思ってると思いますわ。 見てくれはどうでもいい、と言ってるわけではなくて、 見てくれ以上に大切なものもあって、見てくれはその後だ、 てところです。 その大切なものを忘れているもしくは無視していると、 信頼や親近感なんてこれっぽっちも沸かない。 人間だって、そうでしょ? ……と、こんなこた仮にもWebデザインやってりゃ誰でも知ってると思うので、 これも別のヒューマンファクターであると信じたいああ信じたい。 --- とかひとしきり吼えてますとメンテ終わってました。 競売覗いて、寝ます_| ̄|○ いや待てせっかくのメンテ明け、ラテで釣りだorz いや今日またみんなでレベリング行くからロランパイ焼かなきゃ凹○ ああ、もう(泣) |
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